60歳以上の高齢者の仕事がなかなか見つからない理由

公開日:2014年10月14日

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老後は悠々自適に過ごす人もいますが、経済的な理由から定年後も働き続ける人もいて、公的年金が厳しくなってくるこれからは、さらに働かないといけない人が増えてくると予想されます。

その反面、高齢の方が仕事を探そうと思ってもなかなか見つかりません。本記事ではその理由について見ていきたいと思います。


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60歳以上の人の仕事がなかなか見つからない理由

以下は55歳以上の人の失業者のうち、仕事に就けない理由とその割合を調査したものです。年齢が55歳以上なのは、総務省の調査で60歳以上でなく55歳以上の方を調査していたためです。

若干年齢が異なりますが、高齢で仕事につけない理由はわかると思いますので参考にしてください。

■55歳以上の仕事につけない理由

仕事につけない理由 雇用者数 割合
総数 60万人 100%
求人の年齢と自分の年齢とがあわない 26万人 43%
希望する種類・内容の仕事がない 12万人 20%
条件にこだわらないが仕事がない 6万人 10%
勤務時間・休日などが希望とあわない 4万人 7%
賃金・給料が希望とあわない 3万人 5%
自分の技術や技能が求人要件に満たない 1万人 2%
その他 8万人 13%

出典:総務省「労働力調査2013年」

■高齢者が仕事につけない主な理由

  1. 求人の年齢と自分の年齢とがあわない:43%
  2. 希望する種類・内容の仕事がない:20%
  3. 条件にこだわらないが仕事がない:10%

高齢者が仕事に就けない最も多い理由は、求人年齢が合わないという理由です。

多くの求人は正社員であれば40歳までといった年齢条件を設けていることが一般的で、年齢条件が緩い場合も60歳までとなっている求人がほとんどです。

60歳以上の人が仕事を探すシルバー人材センターというところもあり、登録すれば60歳以上の求人が見つかることもありますが、最近の60歳以上の人はまだまだ気持ちが若い人が多く、「シルバー」という少し高齢者を思わせるところに登録するのは気が引ける人が多いようです。

次に多いのは希望する種類・内容の仕事がないという理由で、年齢の制限によりただでさえ厳しい高齢者の就職は仕事内容にこだわるとさらに厳しくなることがわかります。

3番目に多いのは条件にこだわらないが仕事がないという理由です。

条件がないのに仕事がないというのはかなり厳しい状況ですが、逆にいうと条件にかかわらず仕事がないという人は10%と低いので、条件にこだわらなければ仕事が見つかるかもしれないですね。

サラリーマン時代に苦労をしている人が多いので、セカンドライフの仕事は自分の好きなことを仕事にしたいと考えている人も多いですが、実際には仕事を選べる状況ではなく、生活費のために働くという人は条件にこだわらずに仕事を探す必要があるかもしれません。


働く以外に老後のお金を用意する方法

老後も働いて生活費を稼ごうと考えている人もいるかと思いますが、ここまで見た通り、高齢者になって仕事を探すのはなかなか難しいものです。

結果、条件に合わない仕事につくことになりストレスを抱えながら生活をしていくことにもなりかねません。

ですので、現役世代の時から「老後は働けばいいや」と考えずに、定年までに期間のある人は少しずつでもお金を貯めたり、個人年金や確定拠出年金など税制優遇が使える自分年金を準備することを考えていきたいですね。

■働く以外に老後のお金を用意する方法

  • お金を貯める
  • 資産運用をして増やす
  • 個人年金、確定拠出年金など自分年金を準備する

現役世代の人にとって、老後の生活は20年、30年先のことであまりリアリティはないかもしれませんが、老後のお金を貯められる期間は意外と限られていますので、とにかく早めに準備を始めることで後から楽をすることができるようになります。


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