老齢基礎年金の年金額の計算方法と年金額の試算

公開日:2014年10月23日

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国民年金の年金支給額は20歳から60歳まで40年間納付すると、満額の772,800円(2014年度)を老齢基礎年金として受け取ることができます。

40年間すべての期間に保険料を納付していなくても、老齢基礎年金は25年の受給資格期間があれば年金が支給されます。

その場合には加入期間や免除制度の利用状況によって年金額を計算することになりますので、本記事では老齢基礎年金の支給年金額の計算方法を紹介します。


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老齢基礎年金の年金額の計算方法

老齢基礎年金の年金額は以下の計算式により算出されます。

■老齢基礎年金の年金額の計算方法

  • 満額納付時の年金額 × (保険料納付月数 + (全額免除月数 × 1/2 ) + (4分の3免除月数 × 5/8) + (半額免除月数 × 6/8) + (4分の1免除月数 × 7/8))÷ 加入可能月数

文字にすると長いですが、免除制度を利用していない人であれば、40年の加入可能月数480月における自分の加入月数の割合を満額の年金額にかけることで自分の年金額を計算することができます。

加入月数が400月であれば、480分の400で約分すると6分の5となり、2014年度であれば満額年金772,800円×6分の5=644,000円が年金額になります。

免除を利用している場合には、免除の種類によって加入期間ごとにもらえる年金額が減額されており、全額免除であれば2分の1、4分の3免除で8分の5、半額免除で8分の6、4分の1免除で8分の7の年金額になります。


老齢基礎年金の年金額の試算

実際に25年の通常納付、2年の全額免除期間と1年の半額免除期間のあるAさんがいたとして国民年金の額を計算してみましょう。

    Aさんの年金加入期間

  • 納付期間  :25年(300月)
  • 全額免除期間: 2年(24月)
  • 半額免除期間: 1年(12月)

上述した年金額の計算式にAさんを当てはめると以下のようになります。

772,800円×(300 +(24 × 1/2) +(12 × 6/8))÷ 480
=772,800円×(300 + 12 + 9 )÷ 480
=772,800円× 321 ÷ 480
=516,810円

となり、Aさんが65歳から国民年金を受け取る場合、年金額は516,810円となります。

国民年金の支給開始は原則65歳ですが、希望すれば60歳から65歳までの間に繰上げ受給をすることもできますし、65歳から70歳の間に支給開始を繰下げることもできます。

その場合、年金の支給額は期間に応じて繰上げ受給の場合は減額し、繰下げ受給の場合には増額します。そのため上記は繰上げ繰下げ受給を利用せずに65歳から受給開始した場合という前提になっています。



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