個人年金保険と投資はどちらが老後の資金の準備に向いているか比較

公開日:2014年10月9日

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老後のお金を自分で準備しようとする場合、預貯金や個人年金保険が人気になっています。

資産運用という観点では、現役世代のうちに投資をしてお金を増やし老後のお金とすることもできますので、保険と投資ではどちらの方が老後の資金の準備に向いているかを考えていきたいと思います。


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保険と投資はどちらが老後の資金の準備に向いているか

個人年金保険と投資のどちらが老後の資金の準備に向いているかを考える場合に期待される収益とリスクについて考える必要があります。

■個人年金保険と投資のどちらが良いか考える際のチェックポイント

  • 収益性(リターン)
  • リスク

まず期待される収益ですが、収益性は株式投資の方が高いといえるでしょう。

単純に期待するリターンが大きいという面もありますが、投資にかかるコストが安い点も投資が有利と言える理由の一つです。

以前別の記事で資産運用の成績は簡単に表すと「投資元本 + 運用益 ― 金融機関への手数料」であるということを紹介しました。

取っているリスクや商品性も異なり、一概に比較をすることはできませんが、ここでいう手数料は投資をする場合は証券会社等への手数料になり、個人年金保険は保険料の中に含まれる手数料ということになります。

証券会社へ支払う手数料はネット証券などを利用することで数百円など超低コストに抑えることができますが、個人年金保険は保険料に含まれる正確な手数料分はわかりませんが、確実に高コストになります。

個人年金保険は保険会社で働く人の人件費や代理店の販売手数料など多くのコストをかけて売っています。そのため保険料に含まれる手数料の割合は高くなるので保険料も割高にせざるをえません。

そのため、私たちが取っているリスクに対する収益性は投資の方が良くなるといえるでしょう。


投資には元本保証のない商品がある

一方で、投資にはリスクがあります。

■主な投資のリスク

  • 投資したお金が減ってしまうかもしれないリスク
  • 長生きするリスク

特に元本保証のない商品では、投資をしたお金が減ってしまう可能性も十分にあるので、大切な老後の生活資金を運用すると考えた時にこれは致命的で避けるべきです。

生活資金の準備のためのお金の運用は株ではなく、債券などの低リスクの商品にするなどの注意が必要になります。

個人年金保険であれば、給付が確定しているものも多くあるので、保険料を払いさえしていれば元本が減ることはなく、年金を受け取ることができます。

また投資でお金を用意した場合、長生きするリスクに対応することが難しくなります。

投資でお金を用意するとそのお金を使って生活することになりますが、当然年を取るたびにそれは減っていき長生きするほどお金が無くなっていきます。長生きするほどお金がかかり、お金の面ではリスクになります。

一方で個人年金保険は年金型式で死ぬまで受け取ることができる商品もあるので、長生きしてもお金の心配をすることなく、充実した老後を過ごすことができます。

結論としては、生活資金の準備においては給付が確定していて年金形式で収入を得ることができる個人年金保険が向いているといえ、余裕資金においては収益性が高く、ハイリターンが狙える投資が向いているといえます。

投資といっても債券投資などローリスクローリターンのものもあり、一概には言えませんので、色々な方法を検討されてみると自分にあった老後のお金の準備方法が見つかるかもしれません。

  • 生活資金の準備は給付が確定して年金形式で受給できる保険が向いている
  • 余裕資金の運用はハイリターンが狙えて効率も良い投資が向いている


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