マイホームや子供の教育資金から考える老後のお金の貯め時
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現役世代の人は、老後のお金も大切ですが、それ以上に目の前に迫っているマイホームの取得費用や教育資金の準備をする必要があります。
マイホームのためのお金や教育資金が多額になるので、同時並行で老後のお金も貯めることができればよいですが、多くの人はこれらのライフイベントでない時を外してお金を貯めることになります。
20代の人はお金はいくらでも貯められるので、焦る必要ないだろうと考える人も多いですが、結婚して子供ができるとあっという間にライフイベントの波が押し寄せてお金を貯めるのが難しくなります。
老後のお金をいつ貯めるべきなのか理解するために、マイホーム取得や子供の教育資金など大きなお金が必要になるライフイベントの時期や種類を見ていきましょう。
大きなお金が必要になるライフイベント
一般的に、大きなお金が必要になるといわれるライフイベントは、マイホームの購入、子供の教育資金、老後資金の準備であるといわれています。
■大きなお金が必要になるライフイベント
- マイホームの購入
- 子供の教育資金
- 老後資金の準備
もちろん、賃貸派の人や親と同居するなどで自宅を購入しない人もいますし、子供がいない家庭には子供教育資金は必要ないので、すべてのイベントでお金が必要になるひともいれば、老後のお金だけの人もいます。
老後のお金についても独り身で厚生年金に加入していて退職金がある会社に勤めていれば、ほとんど老後のお金がなくても普通の老後の生活をすることができる人もいます。
そういう意味ではライフイベントも人それぞれといえますね。
- マイホーム取得の時期 :30歳前後
- マイホーム取得時に必要な金額:0円~1,000万円程度
マイホームの取得を考え始めるのは結婚をした後くらいで、一般的には30前後で考える人が多くなっています。
そのため、上記の大きなライフイベントでは一番はじめに訪れるイベントであるといえます。
いくらを準備するかは人それぞれですが、ローンを組む人がほとんどなので、住宅取得時点で必要になる金額は頭金です。
推奨はできませんが頭金0円でも購入することができるので、物件価格に対する頭金の割合も人それぞれです。
仮に4,000万円の物件を購入するとして、頭金の割合を20%程度とすると必要なお金は800万円となります。数百万円を頭金として用意する人が多いようですね。
- 教育資金が必要になる時期:35歳位~60歳位
- 必要となる教育資金 :300万円~500万円程度
マイホーム取得から間もなくして教育資金も必要になります。
仮に30歳で子供が生まれた場合、小学校入学が36歳の時ですので、早い人はそれくらいから教育資金がかかってきます。大きいのは大学の入学資金といわれていますが、最近では中学、高校から私立に入れる人もいますので人によって変わってきます。
大学の入学までに300万円くらいためれば良いと言われていますが、小学校入学から習い事や塾などで色々お金がかかり、お金をためるのが難しくなってきます。
30歳で子供が生まれた人の場合、子供が大学卒業をするのが55歳位になりますので、それまでは住宅ローンの返済をしながら教育費を支払っていくことになるので、お金の余裕がなくなります。
20代と50代後半が老後のお金のため時
人生の大きなお金がかかるイベントとお金がかかる時期を見てきました。
住宅取得が30代前半から50代前半、教育費も30代後半から50代前半までかかることになるので、老後のお金を貯めようと思うと、ライフイベントがまだきていない20代か、住宅ローンを払い終えた50代後半になります。
■老後のお金のため時
- 20代:ライフイベントが来る前
- 50代後半:住宅ローン返済後から定年退職まで
老後に必要なお金は1,000万円とも3,000万円とも言われますが、それだけの金額を数年でためるのは難しく、これから老後を迎える人たちはかなり難易度の高い人生になりそうです。
老後のお金をためるという観点では貯め時の一つである20代の期間をいかにうまく使うかが重要ですが、20代の時に老後のお金を貯めようという意識がある人はあまりいません。
早めにお金を貯めるのが難しい場合は、税制優遇などをフル活用して、効率的に老後のお金の準備を進めていく必要があるといえます。
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