老後のお金はいくら必要で準備すればよいか

公開日:2014年9月21日 最終更新日: 2015年9月25日

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老後のお金に対する不安は多くの人が持つ悩みですが、実際にいくら用意しておけば良いかはわからない人が多いですね。

実際にいくら必要かは人によって異なりますが、老後に必要なお金は公的年金など老後の収入から老後の支出を差し引いた金額です。

■老後に必要なお金

  • 老後の支出(生活費・余裕資金)-公的年金など老後の収入

当たり前と思われる方もいると思いますが、老後のお金はあまり難しいことを考えずシンプルに考える必要があります。


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老後の生活資金の平均は月約24万円

夫婦で月に24万円が必要!
老後にいくらくらい必要になるかはその人のライフスタイルや支出によって大きく差がつきます。節約をしてつつましく暮らせば必要なお金は減りますし、逆に外食や旅行、子供や孫とのレジャーを楽しもうとすると必要なお金は一気に増えていきます。

「老後に必要なお金はこれくらい」と発表している記事やデータは多いですが、これらの情報の金額に大きなぶれがあるのはこのような前提が異なるからですね。

夫婦で最低限の生活をするための生活費として、総務省の調査では老後に必要な生活費は夫婦で平均約24万円と言われています。

■高齢者夫婦の家計収支
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※出典:総務省「家計調査年報」2013年

上記の金額は最低限の生活資金ですので、ゆとりのある老後の生活のためには余裕資金を上乗せして考えておく必要があります。

ゆとりのための余裕資金は旅行、レジャーや趣味に加えて、子供や孫への資金援助などにも使われています。これらがいくら必要になるかは生命保険文化センターが調査しています。

生命保険文化センターの調査では、最低限に必要な生活費に余裕資金を加えると、平均月35.4万円がゆとりのある老後生活には必要とされています。

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※出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」

人によって異なると思いますので上記金額は目安となりますが、実際に計画する際には現在の家計支出をもとに、老後の生活時に減る支出、増える支出を考えて、自分の老後の支出を算出しておくとより正確な計算ができます。

  • 一般的な老後の生活費は約24万円、ゆとりのある老後には約35万円が必要といわれている


自分がもらえる公的年金を把握する

  • 老後に必要となるお金は公的年金だけでは足りない老後の支出分
  • 将来の支出分ともしもの時のお金も準備する

まずは年金がいくらもらえるかを把握する
上述した通り、老後に必要な資金は老後の支出から公的年金を差し引いた金額になります。

老後の収入としては公的年金に頼る人がほとんどだと思いますので、自分がもらえる年金額がいくらかを正確に把握することで老後に必要な金額がわかります。

公的年金は加入している年金と報酬月額、加入年数などによって決まります。また年金額が増額する制度を活用することで年金が増えることもあります。

公的年金はすべての人が加入する国民年金、主にサラリーマン加入する厚生年金、公務員が加入する共済年金などがあります。サラリーマンは国民年金と厚生年金の合計額、自営業者やその妻、専業主婦の人は国民年金を受け取ることができます。

それぞれの年金で保険料納付期間、支払った保険料などでもらえる年金額が異なりますので、一言でもらえる年金がいくらということは言えませんので、ねんきん定期便やねんきんネットなどを参考にして自分の将来の年金額を把握することができます。

自分がもらえる年金額を把握して、老後に必要な資金から年金額を差し引いた金額を自分で準備する必要があります。老後のお金について不安な方はまず自分の年金を把握することから始めましょう。

人により幅はありますが、国民年金のみに40年加入した人は月に約7万円、厚生年金に40年加入している人は月に約20万円程度もらうことができます。

ゆとりのある老後を送るのに必要なお金が約35万円ということを考えると、厚生年金に加入している人は妻の国民年金をあわせると約27万円ですので約8万円の不足です。

自営業者とその妻は双方が国民年金の受給分しかないので約14万円が年金収入となり、約19万円を自分で用意する必要があります。

自営業の人は定年があるわけではないので、働き続けることで収入を得ることができますが、逆に言うとお金を用意していないと引退できません。

不足額については自分年金を用意する必要があるので、なるべく若いうちに準備をはじめることがポイントです。


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