65歳以降の老後の生活にかかる出費とかからなくなる出費
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老後の生活費と一口にいっても、いつからが老後なのかによってかかるお金は異なります。
いつまで働くのか、いつから年金がもらえるのかによっても変わりますが、多くの人が定年および年金受給開始を迎える65歳以降は生活費の考え方が変わってきます。
本記事では、64歳までと65歳以降の生活費にどのような違いが出てくるのかを考えていきたいと思います。
老後にかかる出費とかからなくなる出費
生活費がいくらかかるかは人それぞれですが、現役時代にかかったのに65歳以降になるとかからなくなる出費があります。
逆に65歳以降からかかる出費もあり、人によっては老後の方がお金がかかるという人もいます。
会社員の人の場合、「老後はかからなくなる出費」「老後も変わらずかかる出費」「老後から新たにかかる出費」に分類すると、一般的には以下のようになります。
■老後の出費の分類
分類 | 内容 |
---|---|
老後は不要になる出費 | ・住宅ローン ・仕事関係の交際費 ・仕事関係の経費(スーツ等) ・子供の教育費 ・各種社会保険料 |
老後も変わらず必要な出費 | ・食費 ・光熱費 ・住居費用(固定資産税等) ・生命、損害保険料 |
老後から必要になる出費 | ・趣味の費用 ・老後の交際費 ・国民健康保険料 |
食費や光熱費などの基本的な生活費は、老後も現役世代も変わらずかかりますが、会社関係の交際費や経費がなくなり、老後は個人的な人間関係や趣味にかかる費用が大きくなります。
また、忘れがちなのは社会保険料です。会社勤めの場合には厚生年金保険料や健康保険にかかるお金は会社が負担してくれたり代わりに支払ってくれています。
定年退職した場合にはこれらがなくなりますので、老後も必要な国民健康保険の保険料などは自分で支払うことになります。
給料から天引きされていたものが、自分の支払いに変わるだけですので、実質的にはそんなに変わらない部分もありますが、健康保険のことを忘れていて、思わぬ出費になることがないように注意しておく必要はあります。
また、上記は持ち家の人で65歳に住宅ローンが完済する人という前提ですが、賃貸派の人は家賃が変わらず生活費として必要になります。
老後に必要なお金は夫婦で約24万円、ゆとりのある生活には約35万円が必要といわれていますが、上記を見ると人によっては現役時代とそう変わらない出費となることもありそうで、必要な生活費の金額にもある程度納得感がありますね。
「老後の生活」をベースに生活費を試算
このように、老後にかかる出費は現役世代の時の出費とは内容が異なってきます。
老後に必要なお金を考える際には、老後の生活費をいくらと考えるかが重要ですが、老後の生活費は上記も踏まえて65歳以降の老後の生活スタイルをベースにした生活費を試算する必要があります。
老後の生活スタイルやそれにかかる生活費を現役世代の時に想像するのはなかなか難しいものですが、いざ老後の生活が始まり「こんなはずではなかった」ということはないように、ある程度自分が老後いくらくらい使うことになるかは把握しておく必要があります。
そういう意味では、老後にかかるお金は試算時からぶれることも想定において、ある程度余裕を持って準備しておくのが安心かもしれませんね。
- 老後になると減る出費と老後から増える出費がある
- 老後に必要なお金は想定からぶれることも計算に入れて余裕を持って準備する
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