65歳以上でも働いている人はパートやアルバイトが多い

公開日:2014年10月14日

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老後の生活費が公的年金だけでは足りないこと、また仕事に生きがいを感じている人が多いことから、定年後も働き続ける人は多くいます。

自営業者であれば、引き続き仕事を続けることに健康以外の支障はありませんが、多くの会社員の人たちは老後にどのような働き方をしているのかを紹介したいと思います。


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65歳以上でも働いている人はパートやアルバイトが多い

65歳以上でも働いている人がどのような雇用形態で働いているか、総務省が調査した労働力調査を見ると、以下のような人数、割合になっています。

■65歳以上の雇用形態別雇用者数

雇用形態 雇用者数 割合
役員を除く雇用者合計 336万人 100%
正社員 89万人 26%
非正規従業員合計 247万人 74%
パート 118万人 35%
アルバイト 44万人 13%
派遣社員 9万人 3%
契約社員 30万人 9%
嘱託 27万人 8%
その他 19万人 6%

出典:総務省「労働力調査2014年8月分」

■65歳以上で働いている人のうち多い雇用形態と割合

  1. パート  :35%
  2. 正社員  :26%
  3. アルバイト:13%

65歳以上でも正社員として働いている人の割合は26%と3割を下回っており、7割以上が非正規雇用で働いていることがわかります。

15歳から64歳までの現役世代の雇用形態別の割合が正社員65%、非正規雇用が35%となっていることと比較すると、正社員と非正規雇用の割合が逆転して、多くの人が定年退職をして働き続ける場合には非正規雇用が多くなっているということがわかります。

非正規雇用の中ではパートが最も多く全体の35%と、非正規雇用で働いている人の半数近くがパートで働いていることがわかります。

次いで多いのがアルバイトで、全体の13%、非正規雇用全体の5分の1の割合となっています。

以降、契約社員や定年後も同じ会社で働く嘱託の雇用形態が多くなっています。


65歳以上も働く人の割合は3割

高齢者の雇用形態別の割合を紹介しましたが、あくまでこれは働いている人の中での割合です。

高齢者の労働力人口は高齢者全体の3割といわれ、定年後も働き続ける意欲のある人はまだまだ少数派であることがわかります。

  • 高齢者の労働力人口は高齢者全体の3割程度

現在老後を迎えている人は年金も退職金も手厚く、比較的老後のお金に苦労していない人が多い世代といわれています。

そのため、生活のために老後も働いている人は少なく、生きがいやゆとりのある老後を求めて働いている人が多いことが推測されます。

現在、現役世代の人が老後を迎える頃には、もらえる年金も少なくなり、苦しい老後生活となる人が増えることが予想されます。自然と老後の生活のために働き続けるという人も増え、労働力人口は増加するでしょう。

社会全体でも高齢者の労働者をどう活用するかがテーマになりつつあるので、正社員として働く人が増えることも予想されます。

ただ現時点ではアルバイト、パートの割合が多いので、老後の生活費を働いて用意しようと思っている人は、覚悟しておいた方が良いと思います。


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