おひとりさまに必要な老後のお金と生活費以上に重要な準備

公開日:2014年10月3日 最終更新日: 2014年11月27日

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日本の高齢世帯の平均人数は1.9人となっており、夫婦で過ごす人が多いことがわかりますが、単身で老後を過ごす人もいます。

老後を夫婦で過ごす場合、子供がいたりして最悪お金がない場合に援助してもらうこともできますが、単身の場合はそのようなことは望めません。

単身で老後を過ごす場合ほど頼れるものはお金だけになってきますので、単身で老後を迎えてお金もないということは絶対に避けないといけません。

巷で言われる老後に必要なお金は基本夫婦で必要になるお金のことです。

単身者の場合はもう少し安くなっていますので、本記事で紹介したいと思います。


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単身者の老後に必要な生活費

総務省の調査によると、単身者の老後に必要なお金は約14万円といわれています。

■単身者の老後に必要な生活費
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※出典:総務省「家計調査年報」2013年

なお、男女別に見ると以下のようになっており、女性の方が老後にかかるお金は若干多く必要になっています。

■男女別単身の老後に必要な費用

  • 男性:14万6,162円
  • 女性:15万736円

年金収入の平均額は、国民年金のみに加入している人が5万4,000円、厚生年金に加入している人は15万2,000円となっています。

そのため、厚生年金に加入している会社員の人であれば年金収入だけで、老後に必要な生活費をまかなうことができますね。

一方で自営業者など、国民年金のみ加入している人は月10万円程度の赤字になりますので、その分を自分で用意する必要があります。

年間120万円で20年と考えると2,400万円ほど、自分で準備が必要です。さらに一人であることを考えるといくらかの予備資金は持っておきたいところです。

ゆとりのある老後を過ごすにはさらに月額10万円程度が必要になるといわれ、必要なお金は上記にプラス2,400万円になります。

ただ、単身の人は現役の時にも子供の教育費負担などがないので、必要なお金を貯める難易度は夫婦世帯よりも低いということは言えるでしょう。


おひとり様の老後を楽しく過ごす方法

上述した通り、お金に関しては夫婦世帯よりも有利な単身世帯ですが、おひとり様で老後を過ごす場合、お金よりも「老後を楽しく過ごす」ための工夫が必要になります。

特に言われるのが「孤立」への対応です。

  • おひとりさまの老後はお金と同じくらい「孤立」への対応が重要

独身の人は現役世代でも多くいるので、そんなに問題ないと感じる人もいるかと思いますが、老後の生活では病気や介護、万が一のことなど、一人では対応が難しいことが増え、現役世代以上に相互補助の精神が必要になります。

そのため、夫婦世帯以上に周囲とのネットワーク作りが大切になります。

信頼のできる兄弟や友人の近くに住んだり、近くにケアハウスを探しておくなど、信頼のできる人たちとのつながりを作っておく必要があります。

こういう風に言うと、ちょっと打算的に聞こえますが、コミュニケーションなどの面でも非常に重要ですので、単身者は老後のお金はもちろん、老後にどういう風に過ごすかを早いうちに考え準備をする心掛けが重要になります。



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