単身者世帯と夫婦世帯における老後の生活費の比較
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子供がいる人でもやがて独立するので、老後は夫婦で過ごすという人たちは多いと思います。
単身の人と比べるとさみしさもなく、生活において助け合うこともできるので良いものですが、お金という面では生活費も多くかかり、単身者にはない出費もあると思います。
本記事では夫婦で老後を過ごす際に必要となるお金について考えていきたいと思います。
老後にかかるお金
各支出項目ごとに夫婦で過ごす場合と単身者でいる場合を比べていきたいと思います。
老後の生活にかかる支出には以下のものがあります。
■老後の生活にかかるお金
- 住居費(固定資産税、家賃、住宅ローン)
- 食費
- 光熱費
- 家具・家事用品
- 衣料品費
- 医療費
- 教養・娯楽費
- 交際費
- 教育費
住居費(固定資産税、家賃、住宅ローン)
住居費については、同じくらいの生活水準とすると、二人暮らしの方が広い部屋になりますが、住居費が倍になるということはありません。
二人だから収入が倍だということは言い切れませんが、そういう意味では夫婦二人で暮らしている方が経済的であるといえます。
- 一人当たりの住居費は単身者よりも夫婦暮らしの人たちの方が安くなる
食費
食費については、外食をする場合には夫婦だと単純に倍になるでしょうが、自炊をすると材料費は一人分を作ると不経済になりがちなので、二人暮らしが倍かかるということはないでしょう。
一般的には、老後の生活は自炊をすることが多くなると思いますので、二人暮らしの方が経済的には効率的といえますね。
- 一人当たりの食費は単身者よりも夫婦暮らしの人たちの方が安くなる
光熱費
光熱費も食費と同様で、二人暮らしだから倍になるということはほとんどなく、一人当たりの光熱費では夫婦で暮らしている方が低くなるでしょう。
- 一人当たりの光熱費は単身者よりも夫婦暮らしの人たちの方が安くなる
家具・家事用品
家具・家事用品についても、一人暮らしの家庭に比べて、二人暮らしだと倍になるということはないので、一人当たりの家具・家事用品費は夫婦で暮らしている方が安くなります。
- 一人当たりの家具・家事用品費は単身者よりも夫婦暮らしの人たちの方が安くなる
衣料品費
衣料品費は二人いれば二人分の衣料品費がかかりますので、倍かかることになります。
- 一人当たりの衣料品費は単身者と夫婦暮らしの人たちは同じくらいになる
医療費
医療費についても二人だから病気になる回数が減るわけでもないので、一人当たりの医療費については単身者であっても夫婦であっても同程度かかると推測されます。
- 一人当たりの医療費は単身者と夫婦暮らしの人たちは同じくらいになる
教養・娯楽費
教養・娯楽費は趣味によって異なりますが、夫婦で趣味が違う場合は当然二人分の趣味のお金がかかります。
また、夫婦同じ趣味であっても一般的には二人分のお金がかかることになるので、夫婦で暮らしても単身であっても、一人当たりにかかるお金は同じくらいといえるでしょう。
- 一人当たりの教養・娯楽費は単身者と夫婦暮らしの人たちは同じくらいになる
交際費
交際費についても、夫婦ででかけて二人で一杯の珈琲しか飲まないということはなく、出かければ出かけた人数分のお金がかかることになるので、夫婦でも単身者でも一人当たりの生活費に大きな差はないといえるでしょう。
さらに家族内のイベントがある場合には、子供や孫がいる場合には何かと出費が多くなるので、むしろ夫婦で暮らしている家庭の方が一人当たりの交際費は多くなるといえます。
- 一人当たりの交際費は単身者よりも夫婦暮らしの人たちの方が高くなる
教育費
教育費については、最近では子供だけでなく孫の教育費を祖父母が援助するという場合があります。
そのため夫婦世帯では孫の教育費を払う場合、単身者にはない大きな経済的な負担となる場合があります。
生活に余裕がなければそもそも援助ができないので、孫の教育費で生活が破たんするというのは考えづらいですが、孫の教育費のために節約をしたり他の出費を我慢したりということはあり得る話です。
- 教育費は単身者よりも夫婦暮らしの人たちの方が高くなる
夫婦で暮らす人たちは単身者よりも「家族」に対する出費が多くなる
各出費ごとに、単身者と夫婦で暮らす人たちの出費はどちらが多いかを見てきました。
全体的には生活に必要なお金は夫婦で暮らした方が経済的になる面が大きく、一人当たりの出費は同じか夫婦暮らしの方が安くなるものが多いと考えられます。
一方で、夫婦で暮らしている人たちには子供や孫がいる場合が多く、子供や孫にお金が必要な場合、大きなお金が必要になりそうです。
子供や孫のためになるのであれば、お金を払うのもうれしいという人たちも多いと思いますので、どちらが良いという話ではありませんが、お金の面だけ見ると、家族に対する出費がある分、夫婦で暮らす方がお金がかかり、その他の支出が同じであれば単身者の方が老後に必要なお金は少なくなるでしょう。
同じ会社に勤める家族持ちのAさんと単身のBさんであれば、Bさんの方が裕福な老後を送ることができます。
お金の面だけで比べることはできませんが、家族がいる人たちは単身の人達よりも多くのお金が必要で、それだけ準備にも気を使う必要があるといえるでしょう。
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