ねんきん定期便の種類と節目の年齢(35歳・45歳・59歳)の記載事項

公開日:2014年11月5日 最終更新日: 2014年11月6日

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年金加入者に毎年1回送付されるねんきん定期便は年金記録を確認するための重要なお知らせです。

ねんきん定期便は年齢によって送られる情報が違っているので、ねんきん定期便の種類と記載事項を見ていきましょう。


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ねんきん定期便の種類

ねんきん定期便は、通常、年金の加入期間、年金の見込額、保険料の納付額、最近の月別状況が記載されたものがはがきで届きますが、35歳、45歳、59歳の人は節目の年になるので、さらに詳細な情報が記載されたねんきん定期便が封書で届きます。

■通常のねんきん定期便(イメージ)
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■35歳、45歳、59歳の人向けのねんきん定期便封筒
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35歳、45歳、59歳の人のねんきん定期便の記載内容は、通常のねんきん定期便の内容に加えて、「年金の加入履歴」や「厚生年金のすべての期間の月毎の標準報酬月額・賞与額、保険料納付額」、「国民年金のすべての期間の月毎の保険料納付状況」が記載されており、59歳の人のみ「支給される年金の見込み額」も記載されています。

■ねんきん定期便の記載内容まとめ

記載内容 通常版
(はがき)
節目の年
(封筒)
年金の加入期間
年金の見込額
保険料の納付額
最近の月別状況
年金の加入履歴
厚生年金のすべての期間の月毎の標準報酬月額・賞与額、保険料納付額
国民年金のすべての期間の月毎の保険料納付状況
支給される年金の見込み額 ○(59歳のみ)

45歳は20歳からすべて保険料を納付していると、25年の受給資格期間を得る年ですし、59歳は年金加入期間の最後の年ですので、とても重要な節目の年なので、より詳細な情報が記載されているのですね。

通常の年のねんきん定期便が簡易版とすると、節目の年のねんきん定期便は詳細版と考えることができます。


50歳以上と50歳未満で変わる記載内容

ねんきん定期便の種類は、節目の年かどうかで変わりますが、上述した「年金の見込額」は50歳以上と未満で若干内容が異なります。

50歳未満の人のねんきん定期便に記載される年金の見込み額はこれまでの加入実績に応じた老齢基礎年金および老齢厚生年金が記載されており、将来の加入期間分は考慮されていません。

一方、50歳以上の人の場合は、加入中の制度に60歳まで加入し続けた時の見込み年金額が記載されています。

■50歳以上と50歳未満による年金見込み額の記載内容の違い

  • 50歳以上:これまでの加入実績に応じた老齢基礎年金および老齢厚生年金
  • 50歳未満:加入中の制度に60歳まで加入し続けた時の見込み年金額

厚生年金は加入期間と期間中の平均報酬によって年金額が変わってきますが、50歳未満の人のねんきん定期便にはこれまでの加入期間と報酬で年金見込み額が計算されていて、これからの分が含まれていないということですね。

60歳まで加入すれば単純に加入期間が伸びますし、通常は報酬も年齢が上がるにつれて増えていくので、実際に年金を支給されるころには年金見込み額は大きく増加することになります。

あまり楽観視するのも危険ですが、20代、30代の人は年金見込み額が少ないと落胆することもないので安心しましょう。


節目の年のねんきん定期便は大切に保管しておく

ねんきん定期便は自分の老後の生活を支える年金の記録が記載されているので、1年に一度必ず確認したいものですが、特に節目の年齢となる35歳、45歳、59歳のねんきん定期便は重要です。

これまでの加入記録がすべて記載されているので、自分の職歴や収入を確認することもできる自分の歴史といってもよいような情報が含まれています。

老後のお金をFPや金融機関に相談するときにあると便利だったりもするので、届いたら内容を確認するとともに大切に保管しておくことをおすすめします。

今はねんきんネットでも情報を確認できますが、ねんきん定期便でしか年金の記録を確認していないという人は特に大事にしておきましょう。


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