ねんきん定期便の見方とチェックポイント

公開日:2014年11月5日

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ねんきん定期便は自分の年金加入記録が記載されたとても重要な書類です。

毎年ねんきん定期便がくるので、何となく見ている人や中には見ないで捨ててしまっている人もいるかもしれませんが、将来年金がいくらもらえるかは老後のお金を考える上ではとても大事で、1年に一度はチェックしておきたいものです。

どこを見たら良いかよくわからないという方のために、ねんきん定期便の見方やチェックポイントを紹介します。


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ねんきん定期便(はがき版)のチェックポイント

ねんきん定期便は35歳、45歳、59歳という節目の年齢を除くと、はがきで毎年送られ、以下の事項が記載されています。

■ねんきん定期便の記載事項

  • 年金の加入期間
  • 年金の見込額
  • 保険料の納付額
  • 最近の月別状況

基本的には上記の記載内容を順に確認していき、自分の認識と間違いがないかを確認することです。

■年金の加入期間
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これまでの年金加入期間を確認することができます。自営業から会社員、会社員から公務員など被保険者区分が変わる転職をしている人はそれぞれの制度の加入期間に誤りがないか確認しておきましょう。

また会社員の妻の専業主婦の人は、第3号被保険者になっています。第3号被保険者は保険料負担はありませんが、保険料納付済み期間にカウントされていますので、第3号被保険者の人は自分の加入期間が正しいか確認しましょう。

■年金の見込額
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これまでの加入実績に応じた年金の見込み額が記載されています。

上記は50歳未満の人の例ですので、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されています。20代、30代の人であればかなり少ない金額が表示されますが、今後の報酬などを織り込んでいませんので気にしすぎる必要はありません。

なお、50歳以上の人の場合は、加入中の年金制度にそのまま加入し続けた時の年金額が記載されていますので、50歳以上の人は見込みの年金額としてよくチェックしておきましょう。

■保険料の納付額
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これまでの保険料納付額を確認することができます。記載された金額に大きな認識の違いがあるかどうかを確認しておきましょう。

学生納付特例などを利用している場合は、年金受給資格期間には含まれますが保険料は納付していませんので、納付した保険料の額には当然含まれません。

■最近の月別状況
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直近の月別の保険料の納付状況を確認することができます。

国民年金は納付状況、厚生年金は標準報酬月額や標準賞与額、保険料納付額を確認することができます。

厚生年金に加入している人は自分の標準報酬月額が確認することができます。国民年金に加入する第1号被保険者、第3号被保険者の人は保険料の納付状況を確認します。

第1号被保険者、第3号被保険者の保険料納付状況は保険料納付済みの場合は「納付済」、保険料を納めていない場合は「未納」などと記載されます。

■国民年金(第1号・第3号)納付状況の記載内容について

記載内容 意味
納付済 保険料を納めた期間
未納 保険料を納めていない期間
3号 第3号被保険者の期間
全額免除 保険料が全額免除の期間
半額免除 保険料が半額免除され、残りの半額を納めた期間
半額未納 保険料が半額免除されたが、残りの半額を納めていない期間
3/4免除 保険料が3/4免除され、残りの1/4を納めた期間
3/4未納 保険料が3/4免除されたが、残りの1/4を納めていない期間
1/4免除 保険料が1/4免除され、残りの3/4を納めた期間
1/4未納 保険料が1/4免除されたが、残りの3/4を納めていない期間
学生特例等 学生納付特例または若年者納付猶予が認められた期間
付加 付加保険料を納めた期間
合算 国民年金の任意加入期間のうち、保険料を納めていない期間
未加入 20歳以上60歳未満の期間のうち、どの年金制度にも加入していなかった期間、または共済組合等に加入していた期間

第3号被保険者になった年や、免除制度を利用した時などは加入内容に間違いがないか確認するようにしましょう。

文章にすると長いですが、確認ははがきを眺めて各内容に間違いや大きな認識、記憶違いがないかを確認していけば良いだけです。年金の加入状況は積み上げてきた自分の歴史を見るようで、見ているとだんだん楽しくなるものですので、1年に一度はきちんとチェックするようにしたいですね。


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