財形貯蓄と定期預金はどちらが得?財形はやめるべきか?
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会社員が貯蓄をする制度として「財形貯蓄制度」があり、利用している人も多いと思いますが、ふと「財形貯蓄って本当に得なのだろうか」と考える人もいると思います。
よく利率も見ずにためているけど実は財形貯蓄よりも定期預金の方が得なのではないかと考えている人のために、財形貯蓄と定期預金はどちらが得なのかを見ていきたいと思います。
財形貯蓄と定期預金はどちらが得?
- 財形貯蓄には節税メリットがある
- 給与天引きで自動的にたまる
- 金利が特別高いわけではない
まず、財形貯蓄制度とは、会社員が貯蓄と住宅の取得をすることを目的に作られた制度で、給与から天引きされて貯蓄を行い、住宅の取得や将来年金を受け取るための貯蓄であれば元利合計550万円まで利子が非課税となる貯蓄制度のことです。
勤務先の企業が財形貯蓄制度を導入していれば利用することができ、多くの会社員の人が利用している貯蓄制度です。
財形制度の詳細は別の記事で紹介していますので、気になる方はそちらを参考にしてください。
財形貯蓄の経済的なメリットは特定の目的で貯蓄をする「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」の場合は利子に対する課税が非課税となることです。
税制優遇は嬉しいものですが、元利合計550万円と金額の上限があり、現在の低金利の状況では金利も大してつかないので節税効果は限定的です。また途中で目的外の理由で解約する場合はこれまで非課税となっていた金額がすべて課税されます。
目的を限定しない「一般財形貯蓄制度」の場合は税制優遇はなく、預貯金と同じように利子に対して20%が課税されます。
また金利面を見ると、財形だから金利が高いということもなく、通常の銀行の定期預金程度の利回りで運用がされます。
このように見ていくと財形貯蓄制度のメリットはあまりないように思えます。
ただし、財形貯蓄制度は給与から天引きされるので、貯金がしやすい仕組みになっているというメリットがあります。
天引きの仕組みがいらなければ定期預金を活用しても良い
- 給与から天引きされて楽に貯めることができる
- 引き出す際に申請が必要なので貯金を下ろしにくい
財形を利用していると給与から天引きされて貯蓄がされるので、半強制的に積立をすることになり、非常にお金を貯めやすい仕組みになっています。
元々、「貯蓄を推奨する」ために作られた制度ですので、貯金がしやすいように考えられているのですね。実際に利用している人はわかると思いますが、月に1万円でも毎月きちんと積み立てていくのは自分の意志では大変ですが、財形であれば勝手にたまっていくのでかなり大きいです。
引き出す際にも会社に申請等が必要になるので、心理的に引き出しづらく貯金を切り崩してしまうこともあまりありません。
定期預金に限らず有力な運用先があれば別ですが、財形をやめて自分でお金を貯めるだけの人であれば財形制度を利用していた方がお金は貯まりやすくなっています。
銀行にも積立預金という銀行の代表口座から強制的に毎月積立を行う預金もありますので、貯金をしたいだけならそのような仕組みを活用するという選択肢もあります。
自分で運用をするなら財形をやらずに自分でお金を貯めて運用するということもできますので、自分の状況と相談をして財形をするのかしないのかを決めるようにしましょう。何の目的もなく財形をやめてしまうのはもったいないかもしれないですね。
- 財形貯蓄は「給与天引き」で貯金しやすい仕組みなところが最大の魅力
- 運用に自信のない人は財形の方がためやすい
- 運用に自信のある人は自分で運用をした方が大きなリターンを狙うことができる
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