先物取引やオプション取引で老後のお金を準備する
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老後のお金の準備に向いているかどうかは別として運用可能な投資商品に「先物取引」や「オプション取引」があります。
先物やオプションというと株価が暴落した際などに大きな損失を出す人がいて、危険なイメージを持っている人も多いと思いますが、立派な投資商品の一つですので、選択肢の一つとして検討するのは良いと思います。
先物取引とは
- 先物取引とは将来のある時点に取引をすることを、現時点で価格数量を決めて約束する取引
- 投資対象は金や石油などの「商品先物」と日経平均などの「株価指数先物」がある
- 実物を取引するのではなく「差金決済」により決済がされる
先物取引とは将来のある時点に取引をすることを現時点で価格数量を決めて約束する取引です。
例えば日経平均株価指数の先物であれば1月10日に3月31日時点の株価を18,000円で売買する取引です。言い換えると将来の価格を取引する商品ともいえます。
元々は貿易などで商品などの価格変動のリスクを抑えるために事前に取引価格を決めてしまおうという取引だったのですが、価格差による利益を得ようとする人が増えたことから金融商品のようになり、株のように上場して取引所で取引ができるようになりました。
投資可能な商品は金、銀、白金、石油、大豆、トウモロコシ、コーヒー、オレンジなどの実物がある「商品先物取引」と、日経平均株価やTOPIXなどの「株価指数先物取引」があります。
先物取引は投資対象と期日ごとに取引がされていて、期日を迎えても金などの実物がもらえるわけではなく、期日の価格と取引した価格の差額分の金額(損益)が口座に入金される差金決済により決済がされます。
先物取引はしくみや取引ルールが複雑なので詳細は割愛しますが、将来のある時点に取引をする約束を売買するものと理解しておきましょう。
先物取引の特徴
■先物取引の特徴
- 証拠金以上の取引をすることができる
- 売り買い両方から始められるので価格が下落しても利益を狙うことができる
- 決済の期日がある
先物取引は実際のものを売買するわけではないので、先物会社や証券会社に証拠金を差し入れ、証拠金以上の金額の取引をすることができます。
イメージとしては100万円の証拠金で1,000万円分の取引をすることができるので、商品価格自体は1%の値動きでも1,000万円から1,010万円に値上がりすると10万円の利益です。元手の100万円から見ると10万円の利益で10%分利益が出たことになります。
当然逆に動いてしまうと小さな値動きでも大きな損失が出てしまうのでハイリスクハイリターンの取引といえます。
証拠金取引は買いと売りの取引があり、売りからスタートすることもできるので1,000円で売って900円で買い決済をすると100円分利益が出るように価格が下落している局面でも利益を目指すことができます。
上述した通り先物取引は将来の価格を売買しているので期日があり、決済するまでの期日(限月)があります。期日までに取引を終えないと強制決済されて取引が終了します。強制決済されたからといってそれ自体で損をすることはありませんが、取引には期限があるということは理解しておく必要があります。
FXと同様、小さなお金で大きな金額を取引するハイリスクハイリターンの商品ですので、老後の生活資金の運用には向きませんが余裕資金の運用として一部のお金を運用に振り向けても良いかもしれません。
証拠金以上の金額の損失が発生するかもしれないので、あまりリスクをとった取引は避けた方が良いですがなくなっても良い範囲の金額で取引をするようにしましょう。
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