ねんきん定期便とねんきん特別便の意味と違い

公開日:2014年11月6日

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年金機構から送られるお知らせには「ねんきん定期便」と「ねんきん特別便」があります。

ニュースなどで聞くこともあり、何となくお知らせという意味がありそうですが、2つの年金に関するお知らせの違いについて紹介します。


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ねんきん特別便は年金記録の確認用に臨時に送られた

  • ねんきん定期便:1年に1度国民年金、厚生年金の加入者に送られる年金記録の通知
  • ねんきん特別便:2008年に年金記録の確認用に、全年金加入者、年金受給者に臨時で送られたお知らせ

ねんきん特別便とは、2007年から2008年にかけて社会保険庁がすべての年金加入者と年金受給者合計1億800名を対象に送った、年金記録の確認のための通知書です。

2007年に社会保険庁の年金記録のずさんな管理によって、誰の年金記録かわからない記録が存在する「宙に浮いた年金問題」と、年金を納めたはずなのに記録がない「消えた年金問題」が起きました。

早急に年金記録の確認をするために、社会保険庁は全年金加入者と年金受給者へ、社会保険庁が把握している年金記録を送付して、誤りや漏れがあった場合には、同封した年金加入記録回答票に訂正内容を記入して返送してもらうように対応しました。その際に送られたのがねんきん特別便です。


ねんきん定期便は2009年から毎年送られている

  • 「ねんきん定期便」は、「ねんきん特別便」を送付した後の2009年から毎年送られている

ねんきん特別便を送付し終わった翌年の2009年から、毎年の年金記録の確認のため送られるようになったのがねんきん定期便です。

1年に1度誕生月に国民年金、厚生年金の加入者に送られます。

ねんきん定期便は、基本的にははがきで送られ、特に重要な35歳、45歳、59歳という節目の年齢の人には、詳細なねんきん定期便が封筒で送付されます。

ねんきん定期便は、はがき版でも年金の加入期間、もらえる年金の見込額、納めた保険料の金額などが記載されています。節目の年のねんきん定期便にはこれらに加えて全加入期間の標準報酬月額や国民年金の加入状況も記載されています。

年金の加入期間しか記載のなかったねんきん特別便と比べても情報量が豊富になっています。


ねんきん定期便とねんきん特別便の違い

ねんきん特別便は年金の加入記録の確認用に送られたまさに特別版で、年金の加入期間に漏れや誤りがないか確認することが主な目的でした。

その後のねんきん定期便は誤りを見つけるというよりも、自分がこれまでどれくらい保険料を納めて、将来年金をいくらもらえるかを把握して、年金への理解を深めたり、年金を身近に感じるためのものだといえますね。

ねんきん特別便はもう送られることは基本ないと思いますが、当時は大問題でしたので、国も間違えることがあるという教訓のためにも、ねんきん特別便の存在は覚えておくと良いですね。

なお、ねんきん特別便に回答をしていなかったり、訂正なしで回答した人のうち、宙に浮いた年金記録が見つかった可能性が高い人には、オレンジの封筒のねんきん定期便が送られています。

オレンジの封筒が届いている人はすぐに最寄りの年金事務所に行って、自分の失われた年金を取り戻しましょう。


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