確定拠出年金(401k)の運用の考え方
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確定拠出年金の運用を開始すると運用をする商品を選択していく必要がありますが、資産運用の経験がない人の場合、どんな商品を選んでどのように運用を進めていけば良いのかわからない人も多いと思います。
資産運用の経験がある人でも何となく運用商品を選んでいる人はいますので、そのようなことがないよう401kで運用をする際の考え方について見ていきたいと思います。
確定拠出年金(401k)の運用の考え方
- 目標金額を設定する
- 想定利回りを計算する
- 利回りにあった商品を選択する
- 選択した商品のリスクを許容できるかチェックする
目標金額を設定する
資産運用全般に言えることですが、まずは目標金額を設定することが重要です。ゴールを設定するということですね。
確定拠出年金は中途解約ができないので、ほぼ100%老後のお金の準備のために運用をする商品といえます。
老後に必要となるお金は人それぞれですが、老後の生活費は公的年金だけでは足りないので、最低限その不足分を確定拠出年金で準備したいという人が多いでしょう。
老後のお金を準備する方法は401k以外にもありますので、確定拠出年金で準備したい金額も人それぞれですが、運用を開始する際には確定拠出年金でいくらのお金を準備したいのかを明確にするようにしましょう。
老後に必要となるお金の計算方法は別の記事で紹介していますので、詳細は別の記事を参照していただければと思います。
想定利回りを計算する
目標金額を設定したら、目標金額と毎月の拠出金額から想定利回りを計算しておきましょう。
毎年どれくらいの利回りが必要になるのかは複雑な計算が必要になりますが、金融電卓であれば毎月の積立金額と目標金額を入力すると必要な利回りを算出することができますので活用すると良いと思います。
なお、企業型の確定拠出年金に加入している場合、企業は退職金として支払いたい金額を目標金額と想定利回りをを決めて、目標金額を達成できるような掛金を拠出するようにしています。
この場合、実際の利回りが想定利回りを下回ると企業が考えている退職金を受け取ることができないことになります。運用指図は従業員が行うことになります。
退職金の金額はこれくらいと想定している人は、企業が設定している想定利回りを下回らないようにしたいですね。
利回りにあった商品を選択する
必要な利回りが計算できたら、利回りにあった商品を選択していきましょう。
一般論ではありますが、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券、定期預金の順に期待される利回りが高くなり、その分リスクも大きくなります。
自分が加入している運営管理機関の取扱い商品を確認して必要な利回りにあった商品の中から運用商品を選択していきましょう。
一般的には「卵は1つのかごに盛るな」という投資の格言がある通り、1つの商品で運用をするとリスクが高まりますので、複数の商品を組み合わせて必要な利回りをクリアするような組み合わせを見つけられると良いですね。
選択した商品のリスクを許容できるかチェックする
目標を達成するために必要となる利回りが期待できる商品を選んだ後には、選択した商品のリスクを自分が許容できるかどうかチェックするようにしましょう。
リスクの許容度は人それぞれです。絶対に元本保証がされていないといやという人もいるでしょうし、多少のリスクを取ってでも利益を狙っていきたいという人もいるでしょう。
自分が設定した目標を達成するためには外国株を組み入れた投資信託に投資をする必要がある場合、リスクを冒したくないという人にとっては許容できないリスクを取ることになります。
その場合は目標を下げるか、リスクを許容するかの判断をする必要がありますので、目標金額の設定から再検討する必要があります。
選択した商品のリスクを許容できるのであれば、運用資産の指図をして実際の運用を開始するようにしましょう。
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