日本の公的年金制度が破たんする可能性と税金の投入
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ニュースや新聞などでは「近い将来日本の年金制度は破たんする」などと言われているのを聞いたことがある人も多いと思います。
もしも本当に年金制度が破たんするのであれば大変なことで、当然年金ももらえなくなるので保険料も払い損になります。本当に破たんするのであれば、国民年金に加入している人はすぐに保険料を払い込むのをやめた方が良いですが、日本の公的年金制度は破たんすることはあるのでしょうか。
日本の公的年金制度は破たんしません
- 公的年金の財政状況は5年ごとに検証されている
- 検証結果をもとに給付と保険料負担が見直される
- 年金給付額の半分は税金から支払われている
結論から言うと、日本の年金制度は破たんすることはありません。
年金制度が破たんすると言われている大きな理由として「少子高齢化の進行」と「年金未納者の増加」があげられていますが、日本の公的年金は5年ごとに財政状況や今後の人口、労働力、経済成長などから年金の給付水準を将来にわたって維持ができるのか検証されています。
年金制度にとってマイナスの材料があったとしても、現状の給付水準を維持するのが難しければ給付と保険料負担の割合を見直すことで調整がされるようになっています。
そもそも年金未納者の割合は全体の5%程度と大きな割合ではなく、日本の年金制度全体を揺るがすほどの大きな問題にはなっていないのが現状といえます。
さらに現在すでに年金給付金額の半分は税金から支払われています。
年金未納者からも徴収された税金が年金支給額の原資となっていますので、最悪未納者が大きく増えたり年金財政が悪化したとしても税金の割合を増やすことで対応できるので問題ありません。
つまり、将来的に年金の給付水準が下げられる可能性はありますが、年金が全くもらえなくなるということはまずないと言ってよいでしょう。
日本の年金制度が破たんするというのは大きな誤解ですので、年金問題に関する一部の情報を鵜呑みにして、保険料を支払わないなどまずい決断をしてしまわないようにしましょう。
国民年金保険料は素直に支払うのが一番お得
このように日本の公的年金制度の財政は非常に苦しい状況ではありますが、すぐに破たんをするというものではありません。
税金からも年金が支払われているため、さらに財政が苦しくなった場合は税金の割合を高めることになると考えられますので、破たんをして年金が全く支払われないことになるとは考えづらいです。
近いうちに日本の年金制度は破たんするから年金保険料を支払わないと考えていると、将来損をすることになりますので、国民年金の保険料はきちんと支払っておいた方が良いでしょう。
また国民年金保険料をきちんと支払っている人も、余裕があるのであれば国民年金の上乗せ制度を活用して年金を上乗せするのもおすすめです。
別の記事で紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてください。
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