将来のインフレが不安な人は積立利率変動型終身保険で備える
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老後の生活費を準備する方法として個人年金保険を利用している人は多いと思いますが、個人年金保険を利用する際に気をつけたいのがインフレリスクです。
契約時点で年金額が決まる個人年金では、年金受取時に物価が上がっていると実質的に使えるお金が目減りし生活が苦しくなるリスクがあります。20年後、30年後に物価がどうなるかはわかりませんが、物価が大きく上がる可能性もあるのでインフレリスクはどうにか避けたいものです。
積立利率変動型終身保険という生命保険を活用することでインフレリスクを回避しながら老後のお金の準備をすることができますので、ここでは積立利率変動型終身保険の特徴や活用方法を紹介したいと思います。
積立利率変動型終身保険の特徴
■積立利率変動型終身保険の特徴
- 市場金利が上がると積立利率が増加する終身保険
積立利率変動型の終身保険とは、市場金利の状況によって積立利率が増加し、増加分については解約返戻金に上乗せがされ返戻率が上がる生命保険です。
最低利率が設定されるのが一般的で、契約時の積立利率を最低金利として金利が上がった時に解約返戻金が増えるようになっています。
市場金利は景気が良いと上がっていきますので、景気が良く物価も上がっている局面では市場金利も上がり、インフレになったとしてももらえる年金は増えることになることからインフレに強いといわれています。
解約返戻金がどの程度増額されるかは商品や加入期間等で異なりますが、ある保険では積立利率が1%異なると解約返戻金が約150万円、返戻率では23%も増えます。
現在の低金利の日本では1%も利率が上がることは考えづらいですが、仮に金利が上がったとしても金利分もらえる年金額が増えるので多少物価が上がっても生活レベルを変えることなく過ごすことができますね。
インフレリスクを回避するにもコストがかかる
なお、その他の条件が同じ生命保険があったとすると通常の終身保険よりも積立利率変動型終身保険の方が保険料は高くなります。そのため物価や金利の上昇がほとんどなかった場合はその分割高な保険料を支払うことになります。
インフレリスクを回避するためにコストを支払っているようなものですので、どうするかは慎重に検討し、自分の判断で積立利率変動型や利差配当付きの保険に加入するかどうかを決めるようにしましょう。
一般的な個人年金保険の弱点としてインフレリスクに弱いという点がありますので、インフレリスクを回避するための選択肢はあるんだという理解をしておくと良いでしょう。
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老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。
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