生命保険の保険料を支払うと受けられる「生命保険料控除」の概要

公開日:2015年1月8日

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生命保険の保険料を支払うと「生命保険料控除」という控除を受けることができ、所得税や住民税が安くなります。

死亡保障をお得に受けられるだけでなく、貯蓄性のある生命保険に加入することで、お得に老後のお金を準備する手段にもなります。

個人年金保険には一定の条件を満たすと個人年金保険料控除を受けることができますが、条件を満たしていなくても生命保険の一種ですので生命保険料控除を受けることができます。

ここでは生命保険料控除の概要について紹介します。


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所得税の生命保険料控除額

生命保険料控除は所得税と住民税で控除額が異なります。所得税の支払保険料ごとの控除額は以下の通りです。

■所得税の生命保険料控除額

年間支払保険料金額 控除額
20,000円以下 支払保険料全額
20,000円超40,000円以下 支払保険料×1/2+10,000円
40,000円超80,000円以下 支払保険料×1/4+20,000円
80,000円超 40,000円

年間の支払保険料が20,000円までは全額が所得控除され、年間支払保険料が80,000円を超えた時に上限の40,000円の所得控除がされます。

月払い、年払いなど分割払いの生命保険であれば控除が毎年受けられるので、所得税に関しては最大で40,000円の控除を毎年受けることができ、10年、20年と続くと結構大きな税金の優遇を受けることができます。

所得税は累進課税ですので、所得額によって10%から50%の税率がかかります。40,000円の控除があるということは4,000円から20,000円の税金が安くなります。

なお、上述した個人年金保険料控除も同じ控除を受けることができます。


住民税の生命保険料控除額

住民税の場合の生命保険料控除額は以下の通りです。

■住民税の生命保険料控除額

年間支払保険料金額 控除額
12,000円以下 支払保険料全額
12,000円超32,000円以下 支払保険料×1/2+6,000円
32,000円超56,000円以下 支払保険料×1/4+14,000円
56,000円超 28,000円

住民税も所得税と同じように年間の支払保険料金額に応じて控除がされます。最大で28,000円の所得控除がされ、住民税の税率は一律10%ですので最大で2,800円の税金が毎年お得になります。

所得税と住民税は両方所得控除されるので、最大で合計22,800円の税金が安くなることになります。毎年続くと数十万円分税金が安くなりますので活用できる人はぜひ利用したいですね。

生命保険料控除は毎年保険会社から送られてくる保険料控除証明書を使って年末調整、確定申告することで控除を受けることができますので生命保険に加入している人は保険料控除証明書をきちんと受け取って保存しておくようにしましょう。


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