老後に田舎暮らしをすることの意味とメリット・デメリット

現役時代に忙しく過ごしている人ほど、老後は田舎でゆっくり過ごしたいという人は多いと思います。

仕事の関係で都市部に暮らしている人は多いですが、その必要性がなくなった時には自分の趣味嗜好にあった場所に住むことができるのも老後生活の魅力ですよね。

海外とあわせて人気の高い田舎暮らしですが、メリット、デメリットがありますので、実際に行動に移す前にきちんと両面を把握して検討する必要があります。

老後の田舎暮らしのスタイル

田舎暮らしと一口に言ってもそのスタイルは様々です。大きく分けると都市型の田舎生活と自給自足型の田舎生活があります。

■老後の田舎暮らしのスタイル

都市型の田舎生活とは、軽井沢などの別荘地として人気の地域に移住することで、自然やゆっくりとした自然は楽しみつつも、近隣のスーパーや商業施設なども利用する生活です。

リゾート地的なところが多いので、ゴルフ場やスキー場などのレジャー施設を利用できる場所にあることも多いです。

都心の喧騒からは離れつつも利便性も得たいという人にはとても良い生活になります。ただし、物価などの生活コストも都心部に近いところが多いので、老後の生活費の節約のために田舎に移住したいという方には向かないかもしれません。

一方で、自給自足型の田舎生活は、自宅に畑などを作って自分たちが食べる野菜を作ったりして、自給自足に近い生活をしながらのんびり田舎生活を送るスタイルです。

多くの人がイメージする田舎暮らしはこちらのタイプで、昔ながらの家や自然に囲まれて過ごしたいという人にはぴったりです。

自分で食べるものは自分で作ることになり、その他の物価も安いので生活コストも低く、公的年金だけでもお金のことは気にせずに生活できる場合もあります。

また最近では過疎化が進んでいる地方の町では、空き家バンクなどの制度で格安に家を借りることもできるので、住む場所を選ばなければかなり安いコストで暮らすことができます。

老後に田舎暮らしをすることのメリット

老後の暮らし方によって若干異なりますが、一般的に田舎暮らしのメリットには以下のような点があります。

一番の魅力は自然いっぱいの環境に身を置けることですね。特に都心部に住んでいた人であれば、自然に囲まれての生活は最高の贅沢です。

田舎暮らし特有ののんびりした時間で生活ができるのも良いもので、夫婦2人で第二の人生の楽しみを見つけることができます。

自給自足の生活を夢見ている人も多いですが、それを実現できることも大きなメリットです。結果的に生活コストも安くなりますので、その他の生活が豊かになることもあります。

また、田舎特有の人間関係として、都心部よりも人間関係が深く、ご近所での助け合いの精神がありますので、都心の人間関係に疲れた人にとっては新鮮で良いことです。

田舎暮らしの魅力は、都心では味わえないものばかりで、新鮮に感じる人にはとても魅力的に映りますね。

老後に田舎暮らしをすることのデメリット

一方、田舎暮らしのデメリットには以下の点があることも理解しておく必要があります。

メリットの裏返しでもありますが、田舎暮らしの場合は利便性を犠牲にする必要があります。買い物する場所や病院が遠く、行くのが大変ですし時間もかかります。

また娯楽が少ないので、遊ぶ場所や見るTVも限られ、これまでエンターテイメントに囲まれていた都心暮らしの人が、都心を離れて不満を感じることが多いようです。

また、人間関係が深いことをメリットにあげましたが、逆に言うと村社会的でまったく溶け込めないということもありますし、地域ごとの風習についていけず肌に合わないということもあります。

デメリットについては、都心で暮らすことのメリットの裏返しでもあり、いざ移住してみると都心のありがたみに気付く人も多く、一長一短で決断は慎重にした方が良いです。

旅行と移住は全然違うとも言いますので、たまたま行った田舎が気に入ったから移住するというのも安易で後から後悔する人が多いようです。

気になる場所があったら、1年2年など住んでみて本格的に移住をするなど、本当に老後を過ごす場所としてふさわしいか慎重に検討する必要があります。

たまに旅行に来るだけでも十分なのではないか考えるなど、人生は一度きりですので後悔のないようにしたいですね。