「トリレンマ世代」とは教育、退職、介護問題を同時に抱える世代
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1970年代に生まれたいわゆる「団塊ジュニア世代」より後の世代のことを最近では「トリレンマ世代」と呼ぶ人がいます。現在の30代とか40代くらいの世代のことですね。
聞きなれない言葉ではありますが、どのような背景でそのような言葉が生まれたのでしょうか。
「トリレンマ世代」とは教育、退職、介護問題を同時に抱える世代
トリレンマ世代とは、教育、退職、介護の問題を同時期に抱えるであろう世代のことです。
- トリレンマ世代とは、教育、退職、介護の問題を同時期に抱える世代
「2つの同時に受け入れられないことが起きる」意味の「ジレンマ」という言葉がありますが、「3つの同時に受け入れられないことが起きる」ことを意味するのがトリレンマで、トリレンマ世代はそのような3つの課題「トリレンマ」が起きるであろう世代という意味ですね。
現在の30代から40代の人が抱えるであろう生活の悩みを表して、このような世代の名前がつけられています。
トリレンマ世代の親世代は団塊の世代やさらにその上の世代の人たちで、現在老後生活に入ったばかりの世代です。10年20年たって、トリレンマ世代が60歳を迎えて老後の生活に入ろうかという時に多くの人たちが介護を必要とします。
- トリレンマ世代の親世代はトリレンマ世代が60歳を迎えたあたりで介護を必要とする
また最近では晩婚化が進んでおり、35歳以上で母親になる人の割合は25%を超えました。そうなると初めての子供が40歳という父親も多くいることを示しています。
そうすると親が60歳を迎えるころに子供が20歳を迎えるので、この前後で大学進学のための教育資金が必要になります。
- トリレンマ世代の子供はトリレンマ世代が60歳を迎えたあたりで教育費のピークを迎えることが多くなる
このようにトリレンマ世代が60歳くらいの時に親の介護、子供教育費のピークが来て、さらに自分の定年が来て仕事をやめないといけなくなります。
「親を見て」ではなく、とにかく心構えをして準備をする
多くの人がその後も働く必要が出てきますが、親の介護となるとお金だけではなく体力的、精神的な負担も高まります。そのような高負荷の状態で一定以上の収入を得るのはとても大変なことです。
今老後を迎えているトリレンマ世代の親世代の人たちは年金もある程度もらっていますし、お金や負担のかかるライフイベントは時期がずれているので、老後のことを何も考えていなくてもどうにかなり、生活が破たんするようなことはありませんでした。
- トリレンマ世代は親世代と同じ準備ではうまくいかない
しかし、トリレンマ世代が老後を迎える時には年金の額も減っている可能性は大いにあり、高齢者が働く環境が整っているかも未知数ですので、不本意な仕事につくことになったり、生活が破たんしてしまう人もいるかもしれません。
子供の教育費は、最近は祖父母から孫への援助があったりするので、お金の面でプラスになることもあります。
それでもそのようなことが期待できない人は自分でお金を準備しておく必要があり、自分の退職までにある程度のたくわえを作っておいて、万が一の時にお金のことで悩む時間が少なくなるようにしておく必要があります。
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