年金の加入記録が誤っていた場合の対応方法
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老後のお金の中心になる公的年金がいくらもらえるかは重要ですが、国民年金は加入期間、厚生年金の場合は収入によってもらえる年金が変わりますので、年金の加入記録は年金の命と言っても良いほど重要です。
2007年ごろ年金の加入記録が消えてしまった「消えた年金問題」が大変問題になりましたが、今も未統合のデータが3,000万件あると言われており、現在の加入記録は間違っていることも十分ありえます。
「年金の加入記録は国が管理しているので安心」と考えずにしっかり確認をしましょう。
誤っていた場合はきちんと訂正をしてもらう必要がありますので、本記事では年金の加入記録が誤っていた場合の対応方法を紹介したいと思います。
年金の加入記録の確認(ねんきん定期便)
- 年金の加入記録はねんきん定期便とねんきんネットでチェック
年金の加入記録は、ねんきん定期便やねんきんネットで確認することができます。
一連の年金問題を受けて、2009年より年金加入者全員に年金加入記録を記載した「ねんきん定期便」が毎年の誕生月に送付されています。自分の年金加入記録がわかるので、ねんきん定期便が送られてきたら自分の認識している加入記録と齟齬がないかを確認しましょう。
また「ねんきんネット」を利用すればいつでもインターネットで年金加入記録を確認できます。気になったタイミングがあれば、良い機会ですのでねんきんネットで確認するようにしましょう。
年金記録は登録情報に変更があったりすると間違いが起きやすいので、引っ越しして住所が変わった人や転職している人や名前の読み方が複数ある人などは年金記録が間違っていることがあるので良くチェックしましょう。
特に、公務員(共済年金)から民間の会社(厚生年金)に転職した方や、結婚して性が変わることの多い女性は、特に注意して確認したいですね。
年金の加入記録が誤っていた場合の対応方法
確認をした結果、年金の加入記録に誤りや漏れなどがあった場合には、ねんきん定期便に同封されている「年金加入記録回答票」に記入して返送をします。
年金加入記録回答票の内容をもとに、日本年金機構で訂正内容の調査を行い、誤りが認められると年金加入記録の訂正が行われることになります。
年金加入記録回答票は35歳、45歳、58歳の人にのみ送付されているので、その他の年齢の方が年金加入記録の訂正を求める場合は日本年金機構のページからダウンロードするか、最寄りの年金事務所に行ってもらうようにしましょう。
なお、年金受給目前の58歳の人やねんきん特別便に未回答の人には水色の年金加入記録回答票、その他の方は白色の回答票が送付され回答することになります。
加入記録の誤りや漏れをそのままにしておくと、大切な年金が減額される場合があります。
そのようなことがないように、35歳、45歳、58歳など年金を考える上で重要な年齢のタイミングや、できれば毎年のねんきん定期便を確認して、加入記録をチェックして必要に応じて訂正をするようにしましょう。
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