会社員の人が年金を増やすためにできること

公開日:2015年2月18日

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公的年金だけでは老後の生活費は足りないので、年金以外のお金の準備をしている人も多いと思います。もらえる年金を増やすこともできますので、資産運用などをする前にまず年金を増やせないか考えるのが賢明です。

年金は大きく自営業者と会社員で異なりますが、会社員の人が年金を増やすためにどうすれば良いか見ていきたいと思います。

自営業者が年金を増やす方法については別の記事で紹介していますので、そちらを参考にしてください。


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会社員の人が年金を増やす方法

■会社員の人が年金を増やす方法

年金の繰下げ受給

厚生年金に加入している人は、国民年金の老齢基礎年金に相当する厚生年金の基礎部分と、収入に応じて変動する比例報酬部分を受け取ることができますが、そのうち基礎部分となる「老齢厚生年金」については65歳から受給を開始することになります。

老齢厚生年金は原則65歳から受取開始ですが、年金受給年齢を繰り下げることができ、受給年齢を遅らせることでその後に受け取る年金額を増額させることができます。

66歳から70歳まで1月ごとに好きなタイミングへ受給を繰下げることができ、受給年齢によって増額率は異なりますが、70歳まで受給を繰り下げると、以降に支給される年金は142%まで増額されます。

5年遅らせてもその後42%も増額されるので12年程度で受け取る年金は繰下げ前を上回り、以降もずっと142%の年金を受け取ることができます。

早く死亡してしまった場合は損をすることになりますが、長生きすればするほどお得になるので長生きリスクには対応することができます。

65歳になってから年金を受け取ってもすぐに使用する予定のない人であれば受給を繰り下げて将来的に受け取る年金を増やした方が良いですね。


確定拠出年金

公的年金ではありませんが、老後の自分年金を増やすために有効な手段として確定拠出年金や個人年金保険もあります。

確定拠出年金は自分で年金資産の運用の指示をするタイプの年金で、401kとも呼ばれる年金制度です。

401kは掛金が所得控除され、運用益は非課税となり、さらに受け取る際にも年金で受け取る場合は公的年金等控除、一時金で受け取る場合は退職所得控除が受けられ、拠出・運用・受取のすべてのタイミングで税制優遇を受けられる税制的にかなり有利な商品です。

一度拠出したお金は原則60歳まで引き出すことはできませんが、老後のお金を効率的に準備したいという人はぜひ活用したい制度です。

確定拠出年金は勤務先が退職金の一環として加入している場合もありますし、勤務先が401k加入していない場合は個人型の401kに加入することもできます。

勤務先が加入している場合は掛け金は企業が負担することになりますが、さらに自分で追加拠出をするマッチング拠出という制度もあります。

マッチング拠出で追加で拠出した掛け金についても全額所得控除を受けることができますので、税制メリットを最大化したい人は検討されると良いでしょう。


個人年金保険

節税メリットを受けながら年金を増やすという意味では個人年金保険も有効です。最近は「自分年金」を作るための方法として改めて注目されています。

個人年金は毎月保険料を積み立てていくことで、60歳や65歳などから年金を受け取ることができます。

毎月の保険料、受け取る年金額、受取を開始する年齢、いつまで受け取るかなど、自由に好きな商品を選択することができるので、自分の状況にあった年金に投資することができるのが魅力です。

また一定の要件を満たした個人年金保険に加入していると、支払った保険料の一部は「個人年金保険料控除」の対象となり、所得から控除がされて所得税が安くなります。

税制優遇を受けられることで、所得税が課税された後のお金を貯金するよりもずっとお得になりますので、普通に貯金をするよりも有利に老後のお金を準備することができます。

契約内容は確認する必要がありますが、年金を増やしたいと思ったら検討しておきたい商品です。


年金だけで老後の生活を過ごすことも夢じゃない

会社員の人が年金を増やす方法を見てきました。

会社員の人は自営業の人と比べると公的年金の自由度は少ないですが、保険料を会社が半分負担してくれているため年金が手厚くなっている人が多いです。

上述した年金を増やす方法を活用すれば、公的年金と増やした年金だけで老後の生活をまかなうことができる人もいると思います。

自分で年金を準備するというと、株や投資信託などで資産運用をするというイメージが強いですが、税制優遇を活用することで資産運用をするよりも効率的に年金を準備することができます。ぜひ活用を検討してみてください。

今回は会社員の人の年金を増やす方法を紹介しましたが、職業に関わらず年金を増やすことのできる方法を以下の記事にまとめていますので、気になる方はぜひ参考にしてください。


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