5年ごと利差配当付個人年金保険の仕組みと特徴

公開日:2014年11月14日

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定額個人年金保険は、契約時にもらえる年金が決まっている年金保険ですが、多くの定額個人年金保険には5年ごとの利差配当がついており、一定の条件のもと年金が上乗せされることがあります。

本記事では5年ごと利差配当付個人年金保険の仕組みと特徴を紹介します。


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5年ごと利差配当付個人年金保険とは

  • 5年ごと利差配当付個人年金保険は、予定以上の運用収益が出た場合に将来の年金に上乗せをする年金

5年ごと利差配当付個人年金保険とは、予定していた利率を上回る運用結果となった場合に、その差額を5年ごとに計算して受取年金に上乗せをする個人年金です。

契約で定められた当初の受取年金額は最低保証された上で、運用結果次第で年金が上乗せされるので、定額年金と変額年金の良いとこどりをしたような保険といえます。

一定の条件で受け取ることができる年金が増額されるという点では、積立利率変動型個人年金保険と似ていますが、積立利率変動型の個人年金保険は市中金利によって積立利率を見直していく保険です。

一方、5年ごと利差配当付個人年金保険は、運用の結果出た利差を積立てて、配当金という形で年金に上乗せするという違いがあります。

  • 5年ごと利差配当付年金保険:予定を上回った運用収益を年金に上乗せする
  • 積立利率変動型の個人年金保険:市中金利によって積立利率を見直す保険

どちらの保険も、定額個人年金の最低保証の利率は保証された中で、市中金利や運用結果によってさらに年金を増額することができるので、一定額の年金は確保しつつ少しでも年金を増やしたい人には嬉しい商品です。


5年ごと利差配当付年金保険の特徴

■5年ごと利差配当付年金保険の特徴

  • 保険会社の運用結果によって年金が増額される
  • 5年ごとに配当金を積立て年金に上乗せする
  • 無配当型と比べると保険料が高い
  • 年金が必ず上乗せされるとは限らない

当初の予定利率での年金は保証され、運用次第で年金が増額される5年ごと利差配当付年金保険は良いことづくめの保険のようですが、注意すべき点もあります。

まず個人年金保険には、5年ごと利差配当がついているものが多いですが、5年ごと利差配当がついていない「無配当型」の年金保険もあります。

その他の条件が同じ場合、5年ごと利差配当付個人年金は無配当型の個人年金よりも保険料が高くなります。5年ごと利差配当はメリットしかないのである意味当然ですね。

また、肝心の配当金は運用結果次第ですので、配当金がつかない場合もあります。現在の超低金利の日本では運用結果が予定を上回るのはなかなか難しく、現実的には配当金がまったくないかわずかな上乗せにとどまっている商品が多いようです。

10年後20年後の景気や金利動向はわからないので、配当金がつかないとも言い切れませんが、あまり期待しすぎずに配当金が出たらラッキーくらいで待つのがちょうど良いのかもしれませんね。


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