個人年金保険の月払いと一時払いの選び方と戻り率の比較

公開日:2014年12月5日

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個人年金保険の保険料の支払い方には大きく、一時払いと分割払いがあります。

一時払いは年金原資として必要になる保険料のすべてを契約時に支払う支払方法です。

■一時払い個人年金保険の特徴

  • 契約時に必要な保険料をすべて支払う
  • 戻り率が高い
  • 外貨建て個人年金や変額個人年金も選択できる

契約時に必要な保険料をすべて支払ってもすぐに年金がもらえるわけではなく、5年や10年など一定の据え置き期間を取って払い込んだ保険料が運用され、年金の原資を増やしてから年金として支払われます。

一方、分割払いは毎月、または毎年必要な保険料を積み立てて保険料を支払っていく方式です。分割払いの中には支払期間ごとに月払い、年払い、半年払いなどがあります。

■分割払い個人年金保険の特徴

  • 月払い、年払いなどで必要な保険料を積み立てていく
  • 個人年金保険料控除で税制優遇を受けることができる
  • まとまった金額がなくても加入することができる

個人年金保険で最も一般的な支払い方法は月払いですが、積立期間が短いと運用期間は短くなり、結果的に月々の保険料負担は重くなります。

50代から個人年金保険に加入する場合などはこのようなケースとなるので、まとまったお金が用意できる人は戻り率も良い一時払い個人年金保険に加入することが多くなっています。


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月払いと一時払いの戻り率を比較

月払い個人年金と一時払い個人年金保険では、一般的には一時払い個人年金保険の方が戻り率が高くなっています。

一時払い個人年金保険は必要なお金を先に保険会社に支払っていることになるので、その分運用がされお金を増やすことができます。結果として必要な保険料が少なくなるか支払われる年金額は多くなり、どちらの場合も戻り率は高くなります。

各個人年金の戻り率は保険会社や払込期間や年齢などによっても異なりますが、とある保険の一時払いと分割払いの戻り率を記載すると以下のようになります。

■一時払いと分割払いの違いによる個人年金の戻り率の違い(イメージ)

支払方法 払込保険料の総額 受取年金の総額 戻り率
月払い 5,146,680円 6,000,000円 117%
一時払い 4,843,266円 6,000,000円 124%

無配当個人年金の10年確定年金、払込期間(据え置き期間)25年(35歳時に契約)の情報を記載

分割払い(月払い)の個人年金の戻り率が117%なのに対して、一時払い個人年金の場合は124%の戻り率があります。上記のケースでは金額にすると約30万円の違いが出るのでその差は結構大きいですね。

もちろん一時払いで個人年金保険に加入するには、契約時にまとまった金額が必要になるので、お得だから入りましょうと言って誰もが入ることのできる保険ではありませんが、戻り率にこれくらいの違いがあるというのは理解しておく必要があります。

具体的な戻り率や保険料は実際に資料請求をして確認する必要がありますが、一つの目安として月払いと一時払いの戻り率をとらえていただき、自身の資金状況などと合わせてどちらを選ぶか検討されると良いと思います。


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