月払い、年払い、一時払いで変わる個人年金保険の年金額や返戻率

公開日:2014年12月26日

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個人年金保険の保険料の支払い方法には月払いや年払いなどの分割払いと、必要な保険料を一括ですべて支払う一時払いがあります。

まとまったお金がない人や毎月の家計からやりくりして保険料をねん出するという場合は月払いが便利で、現に月払いの保険料が一般的となっています。

保険料の支払方法というと、単にいつ払うかだけの違いに感じますが、保険料の支払方法によって年金額や返戻率は変わりますので、個人年金保険を契約する際には重要な要素になっています。


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月払い、年払い、一時払いで変わる年金額や返戻率

同じ個人年金保険で最終的に同じ払込金額である場合、年金額は一時払い、年払い、月払いの順に高くなります。同じ保険料なのに年金額が多いということは保険料に対する年金額の割合である返戻率も一時払い、年払い、月払いの順に高くなります。

■同じ保険料を支払った時の年金額の違い

  1. 一時払い:年金額、返戻率が最も高い
  2. 年払い :一時払いの次に年金額、返戻率が高い
  3. 月払い :年金額、返戻率は最も低い

最も多い月払いは他の支払方法と比べると、実は返戻率が不利なのですね。

単純に返戻率だけを比較すると一時払いが有利ということになりますが、保険料を一時払いにするには数百万円ものまとまったお金が契約時に必要になりますので、現実的には一時払いにするのが難しい人は多いでしょう。

ですが、年払いや一時払いとした方が年金額は多くなり、保険料は安くなりますので、資金に余裕がある方は月払いではなく年払い、一時払いを検討されると良いと思います。


支払方法で返戻率が変わる理由

  • 保険会社は保険料をもとに運用をしていて、先にお金を預かることができれば運用による利益が多く出るから

このように支払方法によって返戻率は変わるのですが、払っているお金は同じなのに一時払いや年払いがお得になる理由はなぜでしょうか。

理由は保険会社は私たちの保険料をもとに運用をしているので、先にお金がもらえればその分運用で利益をあげられるからです。

一時払いは最初に保険料をすべて支払います。また年払いの場合はその年に必要な保険料を一度に支払います。月払いで支払う場合は毎月保険料を支払っていますので、最も保険会社に保険料が渡るタイミングが遅くその分運用もできずに年金原資も増えないので保険料が最も割高になるのですね。

一時払いは厳しくても、年払いであれば可能な人も多いと思いますので、結局支払うのであれば支払方法は年払いにしてしまって、少しでも保険料は安く年金は多く受け取ることができるようにするというのも一つの選択といえます。


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