外貨建て個人年金における通貨分散の効果と限界

公開日:2014年11月27日 最終更新日: 2014年11月28日

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外貨建て個人年金保険は外貨で運用をして円で年金を支払うことになるので、円安になると受け取ることができる年金が増え、円高になると年金額が減ることになります。

年金が増えれば嬉しいですが、減る可能性もあるので、外貨建て個人年金保険は投資の用語でいうと為替リスクがある商品といえます。

この為替リスクに対応する方法として通貨分散という方法があります。外貨建て個人年金における通貨分散にはどのような効果があるのか、またどのような注意点があるのかを見ていきたいと思います。


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通貨の分散効果

  • 投資資産を分散させることで様々なリスクに対応することができる
  • 外貨建て個人年金保険は通貨を分散さて為替リスクに対応する人が多い

投資の世界の考え方でリスクへの対応は「通貨や資産の分散」が有効と言われています。

投資の資金の最も効率的な増やし方は収益を上げることができる資産に集中投資することですが、一方で集中的に投資をすると投資している資産が大きく値下がりをした場合、大きな損失を被ることになります。また当然ですが投資前にはどの資産の価格が変動するかはわかりません。

このようなリスクに対応するため、投資資産を値動きの違ういくつかの資産に分散させることで、一つの資産が値下がりしても別の資産が値上がりして資産全体としては値動きの影響を受けづらくなり、リスクを低減させることができます。

分散投資は資産や通貨、時期など様々分散させることができますが、中でも通貨の分散は投資する資産の通貨を分散させることで為替変動のリスクを押さえようとする方法です。

この考え方は外貨建て個人年金保険でもすることができ、多くの外貨建て個人年金保険では同じ商品で複数の通貨に投資することができ、複数通貨への分散投資が可能になっています。


外貨建て個人年金における通貨分散の限界

  • 外貨建て個人年金の通貨分散は為替が同じような動きをするので効果が限定的
  • 一部を円建て個人年金保険で準備しておく方が有効

為替リスクに対応するために通貨の分散が有効と考えている人もいますが、外貨建て個人年金における通貨分散は実際そこまでの効果はありません。

通貨を分散しても結局年金を受け取るのが円になるので、円に対する為替レートで損益が決まります。ドルの場合ドルと円、ユーロの場合はユーロと円の為替で決まるということです。

円安になる時はどの通貨でも円安になりますし、円高の時にはほとんどの通貨で円高になりますので、このような場合通貨を分散しても同じような変動をしてしまい通貨分散の効果が薄く結局損失が出てしまいます。

為替変動リスクを避けるのであれば、受け取る通貨を外貨で受け取るか、一部の資産は円で受け取るようにするなどの対応が良いかもしれません。


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