個人年金保険の名義の種類と意味(契約者・被保険者・年金受取人)

公開日:2015年2月18日

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個人年金保険の名義には契約者、年金受取人などいくつかの名義があります。

それぞれの名義には意味があり知らずに適当に各名義を決めていると思わぬ落とし穴にはまってしまうこともありますので、それぞれの名義の意味を見ていきたいと思います。


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個人年金保険の名義の種類と意味

個人年金保険の名義には契約者、被保険者、年金受取人という3種類があります。

■個人年金保険の名義

  • 契約者  :契約を行う人。保険料を支払う人
  • 被保険者 :保険の対象となる人。年齢や生死で年金の支払可否が決まる
  • 年金受取人:年金を受け取ることのできる人

まず「契約者」は保険契約を結ぶ人のことです。

契約者は保険料を支払い、契約内容を変更もすることができるのも契約者です。

「被保険者」は保険の対象となる人のことで、個人年金保険の年金受取開始年齢が60歳の場合、被保険者の年齢が60歳を迎えた際に年金を受け取ることができるようになります。

有期年金や終身年金の場合、年金の受取期間中に被保険者が死亡した場合、年金の支払は終了することになります。

最後に「年金受取人」は文字通り年金を受け取る人のことで、年金受取開始年齢に達した時に年金は年金受取人の名義の口座に入金がされます。

契約者と年金受取人が別の人の場合、保険料を支払う人と年金を受け取る人が別ということになりますので、契約者から年金受取人への贈与として贈与税の対象となります。贈与税の税率は高いので注意が必要です。


トラブル時の個人年金の名義

  • 契約者は年金受取人を変更することができる
  • トラブルを避ける意味で各名義は同じ人にするのが無難

個人年金保険の契約後、被保険者を変更することはできませんが、契約者、年金受取人は変更することができます。

ただしこれら名義を変更することが出来るのは契約者に限られ、契約者以外の人は個人年金の名義を変更することはできません。

少し当たり前のことのように感じるかもしれませんが、夫婦で離婚をした時などに誰が契約者となっているかは重要なポイントとなります。

個人年金保険に加入を検討する際、老後の夫婦の生活費のために加入する人が多いと思います。個人年金保険に加入後、残念ながら離婚することになってしまった場合、年金を受け取ることができるのは年金受給の際に年金受取人となっている人です。

ただし、契約者は年金受取人を変更することができるので契約者が夫で年金受取人が妻となっている個人年金の場合、契約者である夫は年金受取人を夫自身に変更することもできますし、極端な話愛人に変更することも可能です。

年金受取人を変更されると妻は年金を1円も受け取ることはできません。

上述した贈与税の問題もありますので、トラブルを避ける意味でも各名義については特別な事情がない限り、同一の人にしておくのが賢明で、夫婦でいくつかの個人年金に加入する場合は支払われる年金の額が同じくらいに契約を分けておいても良いかもしれません。


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