予定利率による年金受取額の違いと予定利率が高い個人年金保険

公開日:2014年12月8日

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個人年金保険は加入者が支払った保険料を保険会社が運用することで、支払った保険料以上の年金を受け取ることができます。

各個人年金保険において保険会社がどれくらいの利回りで運用するのかを約束したものが「予定利率」です。予定利率は年間利回りを示しており、予定利率が1.5%であれば年間1.5%ずつ運用によってお金が増えていくことになります。


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予定利率の違いによる年金額の差

予定利率の違いにより将来の年金額がどれくらい変わるのでしょうか。

契約期間20年、月額保険料3万円(払込総額720万円)の10年確定年金があったとして、予定利率の違いによって年金額や戻り率にどれくらい差があるのかを試算したのが以下の表です。

■予定利率の違いによる年金額の差

予定利率 年金原資 戻り率
1.5% 832.4万円 116%
2.0% 874.7万円 121%
2.5% 919.6万円 128%
3.0% 967.3万円 134%
3.5% 1018.0万円 141%

同じ金額の保険料を負担しても予定利率によって大きく受け取ることができる年金額が異なっていることがわかります。予定利率が0.5%違うと戻り率は5%から7%程度違いが出てきます。

また予定利率が高くなっていくほど予定利率の違いによる年金総額の差は大きくなっていきます。予定利率は単年の利回りですが、保険会社は複利で運用がされるのでお金がお金を生み、予定利率の違いによる年金総額や戻り率の差は期間を追うごとに大きくなっていきます。

まったく同じ条件の個人年金保険でも予定利率が違うだけで100万円以上年金総額が変わる場合もあります。

最近の個人年金保険の予定利率はどこの保険会社も低いので円貨の定額個人年金でこれほど高い予定利率の保険はなく、予定利率の違いによる年金額の差も小さいですが、同条件の保険を比較する際に最も重要になるのが予定利率であることには違いありません。


予定利率の高い個人年金保険のタイプ

■予定利率の高い個人年金保険のタイプ

  • 変額個人年金
  • 外貨建て個人年金

予定利率は個人年金保険のタイプによっても異なり、変額個人年金や外貨建て個人年金は円貨の定額個人年金よりも予定利率が高くなっています。

変額年金はリスクの高い資産で運用されることが多いですし、外貨建て個人年金は日本よりも金利の高い外貨で運用されることが一般的ですので、自然と予定利率も高くなっています。

外貨建て個人年金、変額年金はともにリスクがあり、運用の状況や年金受取時の為替レートによっては受け取る年金が支払った保険料よりも少なくなる元本割れの状態になることもあるので、その点は注意が必要です。

予定利率の高さは魅力ですが、メリットのあるところにはリスクがあることを理解してこれらの個人年金保険に加入するかどうかを検討されると良いと思います。


予定利率が高い保険を見つけるコツ

  • 予定利率の高い個人年金保険を見つけるには同じ条件の個人年金保険の予定利率を比較すること

予定利率の違いによる年金総額や戻り率の違いを見てきました。

当然ですが、予定利率が高いほど支払った保険料に対して将来受け取ることのできる年金が多くなります。また年金建ての場合は保険料が安くなります。

ですので、自分にあった受取期間、保険料金額を決めたら同じ条件でなるべく予定利率の高い個人年金保険を探すことが個人年金保険で得するための重要なポイントです。

一括資料請求をすることで同じ条件で予定利率の高い個人年金保険が見つかる可能性も高まりますので、自分が加入したい受取期間、受取金額のタイプが決まったら、同じ条件でなるべくたくさんの保険を比較するようにしましょう。


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