終身年金・保証期間付き終身年金の特徴と加入すべき人
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個人年金保険は様々なタイプの商品があり、自分が備えたい期間に合わせて年金を受け取ったり、資金の用途に合わせてリスクを取ることもできます。
このように自分にあった年金保険を選べるのは個人年金保険の大きなメリットですが、種類が多いので商品性をあまり理解せずに保険会社に言われるままに契約をしてしまうケースもあります。
当サイトでは個人年金保険のタイプの中でも重要な受取期間の違いをそれぞれの保険ごとに紹介していきます。本記事では終身年金について紹介します。
終身年金は生きている限り年金をもらえる
個人年金保険を年金の受取期間で分類すると、有期年金、終身年金、確定年金がありますが、「終身年金」は年金の受取が開始すると、被保険者が死亡するまではずっと年金を受け取ることができます。
分類 | 概要 |
---|---|
有期年金 | 契約で決められた期間、被保険者が生きている限り年金を受け取ることができる。 |
終身年金 | 期間の定めなく、被保険者が生きている限り年金を受け取ることができる。 |
確定年金 | 契約で定められた期間、被保険者が死亡したとしても年金を受け取ることができる。 |
終身年金は被保険者が死亡するまでずっと年金を受け取ることができるので、どんなに長生きしたとしても年金が途中で止まってしまって、その後の生活が苦しくなるということはありません。
長生きリスクに備える個人年金保険としては、もっともシンプルな保障の方法といえます。
終身年金の特徴
■終身年金の特徴
- 死亡するまでずっと年金を受け取ることができる
- 死亡すると年金の支給が終わる
- 年金受取開始後、すぐに死亡すると損をすることになる
- 有期年金・確定年金よりも保険料が高い
- 平均寿命をもとに保険料、年金額が決まっている
終身保険は生きている限り年金を受け取ることができますが、逆に言うと被保険者が死亡すると年金の支払いが終わります。万が一年金の受取開始後すぐに被保険者が死亡してしまうと、支払った保険料に比べて受け取った年金額が少なくなり損をすることになります。
終身年金の保険料や年金額は平均寿命をもとに計算され決まっているため、平均寿命くらいまで生きないと損をするようです。
また、年金を死亡するまでずっと受け取ることになることから、一般的には有期年金や確定年金よりも終身年金の方が年金を受け取る期間が長くなるので、同じ年金額であれば保険料は、有期年金、確定年金よりも終身年金の方が高くなります。
ある年齢から死亡するまでずっと年金がもらえるという点では、公的年金と同じような仕組みの保険ということができます。
加入すると、純粋に公的年金の上乗せという形になり、わかりやすい年金といえます。
一方で、まだまだ現役に近い60代の頃と、70代・80代では使うお金は違ってきて、一般的には年を追うごとに使うお金は減っていきます。
お金をよく使う60代をベースに生活費を考えて終身年金に加入すると、保障が厚くなりすぎて保険料が高くなってしまうこともありますので、終身保険にする必要があるのかはよくよく検討する必要があります。
保証期間付き終身年金の特徴
- 被保険者が死亡しても一定期間年金が支払われる保証期間をつけることができる
- 多くの終身保険には保証期間がついている
終身年金は、被保険者が死亡すると年金を受け取れなくなってしまうので、早くに亡くなると残された家族はあてにしていた年金を受け取ることができずに生活が苦しくなることが考えられます。
そのような場合に備えて、終身保険は、一定期間、被保険者が死亡したとしても年金が支払われる保証期間をつけることができ、多くの終身保険には一定の保証期間がついています。
保証期間をつけることで、被保険者の生死に関わらず世帯には一定の収入が保障されますので、年金で自分以外の家族の生活を支えている場合は保証期間がついていると心強いですね。
終身保険はどんな人に向いている?
- 死ぬまで必ずかかる生活費を個人年金で用意しようとしている人
- 長生きする人
終身保険に加入した方が良い人は、死ぬまで必ずかかる老後の生活費を個人年金で用意しようとしている人です。
老後のお金には必ず必要となる「生活費」、もしもの時の「予備費」、生活にゆとりを与える「余裕資金」があり、それぞれに分けて考える必要があることを別の記事で紹介しました。
予備資金、余裕資金であれば死ぬまでずっと同じ金額が必要になるわけではないので、保険料節約の観点から有期年金や確定年金としても良いですが、ずっと必要になる生活資金はそうはいきません。
老後の生活資金は公的年金だけでは足りないので、貯金を切り崩しながら生活をしている高齢者の人もいますが、長生きをすればするほど貯金が目減りして、不安を感じながら生活をすることになります。
終身年金で準備しておけばどんなに長生きしても生活費分は年金を受け取ってまかなうことができ、安心した老後を過ごすことができますね。ですので、生活で必ず必要になるお金に備える場合は終身年金がおすすめです。
また、長生きすればするほど受け取る年金額が増え、結果的にお得になるのが終身年金です。
自分がいつ死ぬかがわかる人はいませんが、長生きする自信がある人は終身年金に加入してみると良いですね。
男性と女性では女性の方が平均寿命が長いので、夫婦で有期年金と終身年金に加入する場合などは妻の方を終身年金とすることで受け取ることのできる年金が増えることになるかもしれません。
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老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。
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