夫婦年金の特徴と夫婦どちらかが死亡した後の生活費
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個人年金保険の種類の一つに「夫婦年金」という年金保険があります。
夫婦年金とは、保険料を払い込み年金を受け取るという点では他の個人年金保険と同様ですが、夫婦どちらかが死亡しても年金がストップせずに支払われる年金保険です。
- 夫婦年金とは、夫婦のどちらかが死亡しても年金が支払われ続ける年金保険商品
通常の個人年金保険は被保険者は1人ですので、被保険者が死亡すると年金がストップしてしまいます。そのため夫を被保険者としていた個人年金を夫婦の生活費としていると、夫が死亡すると年金の支払いが止まってしまい残された妻の収入が減るというケースも考えられます。
個人年金は老後の生活費の一部として使用している人が多いですが、生活費は「夫婦」または「家族」の生活費です。
夫婦どちらかが死亡してしまうと年金が止まってしまうようでは安心して老後を過ごすことができませんので、そのような場合は夫婦年金に加入していると安心ですね。
夫婦年金の特徴
■夫婦年金の特徴
- 夫婦のうちどちらかが死亡しても年金が支払われ続ける
- 戸籍上の夫婦が加入することができる
- 離婚をした場合は契約変更or解除が必要
- それぞれが個人年金保険に加入するよりも保険料が安い
上述した通り、夫婦年金は夫婦で加入する年金保険で、年金の支給が始まると夫婦のどちらかが死亡しても年金が支払われ続ける保険です。夫婦どちらかが死亡した後の年金額は、金額がまったく変わらないものもあれば7割程度に減額する年金保険もあります。
しくみ上、夫婦年金は年金保険の対象者が2人いる年金保険となり、このような被保険者が2人以上いる保険を連生保険といいます。
夫婦年金は戸籍上夫婦である2名で加入することができる年金保険で、どちらかが死亡しても年金は支払われますが、「夫婦」であることが夫婦年金加入の条件でもありますので、離婚した場合は契約変更か解除をする必要があります。
契約内容にもよりますが、一般的には同じ年金額に対する保険料は、それぞれが個人年金保険に加入するよりも夫婦年金に加入した方が安くなります。
離婚しないという前提であれば、保険料が安くなりどちらかが死亡した後でも変わらず年金が受け取ることができるので、夫婦の生活費を準備したいという場合は夫婦年金をぜひ活用したいですね。
夫婦でかかる生活費とおひとり様の生活費
■一般的な生活で必要になる夫婦とひとり暮らしの老後の生活費
- 夫婦でかかる生活費:約25万円/月
- おひとり様の生活費:約15万円/月
個人年金保険は老後の生活費のために準備している人が多いですが、老後の生活費は夫婦で生活する場合とひとり暮らしをする場合では、当然必要になるお金は大きく異なります。
生活費は人によって大きく異なりますが、目安として夫婦の場合は月に約25万円、ひとり暮らしの場合は月に約15万円が必要と言われています。
夫婦で暮らしている人たちでも、どちらかが亡くなった場合にはその後の生活は残された方が一人で暮らしていくことになるので、必要なお金はひとり暮らしにかかる生活費と同じになります。
老後の生活費に準備している各種年金についても、一方が亡くなった場合は必要な生活費が変わることを考慮に入れておくと無駄のない年金の準備をすることができます。
- 夫婦で暮らしていても一方が亡くなるとその後はひとり暮らしになる
公的年金は夫と妻それぞれが持っているものですので、寡婦年金や中高齢寡婦加算など特別な制度を除くと一方が死亡した場合その年金は受け取れなくなります。
一般的なサラリーマン夫婦であれば、厚生年金の報酬比例分を受け取ることのできる夫の方が、国民年金相当額となる妻の年金額よりも多くなりますので、公的年金以外の年金は妻が一人になった時も十分な年金を受け取ることが出来るように考えておく必要があります。
個人年金保険を妻の名義で加入したり夫婦年金に加入することで、夫が亡くなった後も妻がお金の心配をすることなく生活をすることができるようになります。
夫婦年金は一方が死亡した後の年金額は7割程度から10割の商品がありますので、ひとり暮らしになることで生活費が減ることを考えると、一方が死亡した後の年金額は少なくして現役時代の保険料負担を軽くすることも可能ですね。
日本の平均寿命では女性の方が5年程度は長生きする傾向があるので、夫が先立ち妻が残されるというケースが可能性が高くなると思いますので、一人になった時に必要となる生活費を考えつつ年金の準備をしておきたいですね。
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