外貨建て個人年金保険の通貨の種類と他の投資商品と比較する必要性
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外貨建て個人年金保険の特徴やどのような人が加入すべき商品かを別の記事で紹介しました。
外貨といっても通貨はたくさんありますので、具体的にどのような通貨で運用する外貨建て個人年金保険が多いのか、またどれくらいの利回りの商品なのかを紹介します。
外貨建て個人年金保険の通貨の種類
外貨建て個人年金保険の通貨は、米ドル、ユーロ、豪ドル、円が一般的です。
予定利率は時期によって異なりますが、参考までにメットライフ生命のある外貨建て個人年金保険の各通貨の2014年11月時点の予定利率は以下になります。
通貨 | 期間ごとの積立利率 | ||
---|---|---|---|
5年 | 7年 | 10年 | |
USドル建 | 0.40% | 0.75% | 1.26% |
ユーロ建 | 0.40% | 0.40% | 0.46% |
豪ドル建 | 1.69% | 1.70% | 2.09% |
円建 | 0.10% | – | 0.10% |
出典:2014/11/27時点のメットライフ生命WEBサイトを参照して作成
円が最も予定利率が低く、豪ドルの予定利率が最も高くなっています。豪ドルは高金利通貨として外貨預金などでも人気ですが、個人年金保険でも高い利率に期待をして多くの人が加入している人気商品です。
また期間が長くなると当然予定利率も上がっていくことになります。外貨建て個人年金は一時払いが一般的ですので、保険料はどの期間でも契約時点で全額払い込むことになります。その後期間ごとの据え置き期間を経て年金の支払が開始します。
外貨建て個人年金に加入する場合はこれらの予定利率と今後の為替レートの変動を予想して、最も有利であろう通貨を選択して年金保険に加入することになります。
年金受取時の為替レートはわかりませんので、為替レート次第では元本を割り込む可能性もあります。
このような為替リスクを少しでも少なくするために通貨を分散させる人もいますが、投資元本が大きくなりがちなのと、円安、円高と為替レートは各通貨で同じような傾向となることが多いので、為替リスクを低減するという意味では為替リスクのない円建ての商品などに資産を振り分けておく方が賢明でしょう。
外貨に投資する商品と比較をする
- 外貨建て個人年金保険を検討する際は、外貨に投資する商品と比較する
外貨建て個人年金保険は円貨の個人年金保険や変額個人年金と比較するのも重要ですが、年金保険以外の投資商品と比較することが重要です。
為替の変動でもらえる年金額が増減する外貨建ての個人年金保険は為替リスクがある商品で、投資商品という性格が強くなり他にも為替リスクのある外貨に投資する商品はたくさんあるからです。
その中で利回りなどを比較して最も効率の良い商品に投資すべきです。
例えば上述した外貨建て個人年金保険の予定利率が適用される期間と同時期にSBI証券で募集している米ドルの外貨建て債券は、期間5年で1.71%の利回りがあります。
これは外貨建て個人年金保険の0.40%を大きく上回ります。
外貨建て債権と個人年金保険で発行体も異なるので、単純に利回りだけで比較するものでもありませんが、高利回りを求めるのであれば同じく為替リスクを取る商品と比較する必要があります。
外貨に投資する商品には外貨預金、外貨建てMMF、外貨建て債券、FXなど様々な方法があります。
外貨預金であれば銀行、その他の投資商品であれば証券会社に口座開設すれば取引することができます。銀行、証券会社ともにネット銀行、ネット証券が有利なので、比較検討する場合はまずネット銀行、ネット証券に口座開設をしておくと良いでしょう。
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老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。
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