変額個人年金保険と投資信託を収益性やコスト、税制優遇で比較する

公開日:2014年12月17日

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変額個人年金は運用の結果次第で予定利率が変動し、将来受け取ることのできる年金額が増減するというものですが、一方で運用の結果次第では元本を下回ることもあります。

元本を下回るリスクがあるという点から投資商品に近い特徴を持っており、契約にあたっては株式投資や投資信託などの投資商品と比較をした上で契約するかどうかを検討する必要があります。

本記事では変額個人年金保険と投資信託の違いを紹介したいと思います。


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変額個人年金保険と投資信託の違い

変額個人年金の運用は投資信託で行われていることが多く、変額個人年金に投資をするということは間接的に投資信託に投資をすることとよく似ています。

投資信託といっても投資対象や割合などがファンドごとに異なるため、投資にあたってはどのような投資対象に投資をしているのかまたどの程度のリターンを見込むことができるのかなどをもとに比較検討することになりますが、変額個人年金の場合も同じで投資対象や期待リターンなどから比較することになります。

投資信託と変額個人年金保険は単純に比較をするのは難しいですが、契約の際に手数料がかかるか、拠出したお金に対して税制優遇があるか、運用期間中のコストはどれくらいか、死亡保障はあるか、解約・売却時の扱いはどうなっているのかという観点で比較をすると以下のようになります。

■変額個人年金と投資信託の比較

項目 変額個人年金 投資信託
契約時の手数料 無料 商品・金融機関により0~3%程度
拠出した金額への税制優遇 生命保険料控除 なし
運用期間中の費用 ・保険費用(年1-2%程度)
・信託報酬(年0.1-2%程度)
・信託報酬(年0.1-2%程度)
死亡保障 あり なし
解約 解約返戻金が返金される 商品により異なる信託財産留保額等が差し引かれて解約

最も大きな違いは、変額個人年金保険が支払った保険料のうち一定額が税制優遇(生命保険料控除)されることができるのに対して、投資信託には投資したお金に対する税制優遇措置は特にないことです。

変額個人年金保険は保険料が一時払いであることが多いので、個人年金保険料控除の対象にはなりませんが、他の生命保険と同じ枠内で控除を受けることができます。生命保険に加入していない人や加入金額が少ない人であれば税制優遇を受けることができますね。

変額個人年金保険は税制優遇を受けることができるので有利かと思いますが、コスト面では投資信託の方が有利な場合が多いです。

変額個人年金と投資信託のコストは、商品によって大きく異なる部分がありますが、一般論で言うと変額個人年金が投資信託で運用をしている以上、投資信託のコストはかかり、さらにその上に保険のコストがかかることになるので、同じような投資対象の商品であれば投資信託の方がコストが低くなります。

変額個人年金にはその分死亡保障がついていますので、投資と保障を同時にしていきたい人などは変額個人年金を選択されるのが良いかもしれません。

死亡保障は安いネット生保などでつけることもできますので、シンプルに投資をしたいという人は投資信託や株式で運用することを検討されると良いと思います。


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