受取開始年齢を何歳からとするか悩んだら個人年金の利用目的を考える
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個人年金保険に加入する際に、「受取開始の年齢を何歳にすべきか」で悩む人も多いと思います。
40代、50代で個人年金保険に加入する人が多いですが、加入時点ではまだいつお金が必要になるか明確になっていない人も多いですし、漠然とした将来への不安から個人年金へ加入することにすると、いつから個人年金をもらうべきかわからなくなってしまいます。
他の人がどれくらいの受取開始年齢としているのかは別の記事で紹介していますが、基本的には個人年金の使用目的を明確にして、用途によっていつからお金が必要になるかによって受取開始年齢を決めるべきです。
ここでは個人年金の受取開始年齢を何歳にすべきかを考える上で参考になるよう、受取開始年齢別にどのような用途の人が設定すべきかを紹介したいと思います。
受取開始年齢別の個人年金の利用目的
個人年金保険をどのように利用するかは人それぞれですが、一般的に受取開始年齢によって個人年金保険がどのように利用されているかを以下にまとめました。
■受取開始年齢別の個人年金の利用目的
受取開始年齢 | 利用目的 |
---|---|
55歳 | 公的年金受け取りまでのつなぎ年金の役割や、早期退職した後の生活費として利用する |
60歳 | 定年退職から公的年金受け取りまでのつなぎ年金や、厚生年金だけでは不足する生活費として利用する |
65歳 | 公的年金に上乗せして生活費として利用する。公的年金の支給開始年齢を繰下げた場合は、個人年金をつなぎ年金として利用する |
70歳 | 子や孫のライフイベントの出費への備えや70歳以降にさらにゆとりのある生活を目指すために利用する |
55歳から個人年金を受け取る人は少ないですが、早期退職する場合の公的年金受取開始までのつなぎ年金の役割を果たすことができます。早期退職せずに働き続ける人もゆとりのある生活を送ったり、迫った老後に向けてお金を貯めることもできます。
60歳から個人年金を受け取る場合は、65歳から始まる公的年金の受取までのつなぎ年金として個人年金を活用することができます。
年金期間が10年のものであれば70歳まで年金をもらうことができるので、定年退職してから70歳まで働いて公的年金の受給を70歳に繰り下げたり、様々な老後の生活に対応させることもできます。
65歳から個人年金を受け取る場合は、公的年金と合わせて老後の生活費として利用することが考えられます。特に自営業の人などは公的年金だけでは老後の生活費をまかなうことが難しくなっているので、個人年金などを上乗せして老後の生活費を準備する必要があります。
受取開始年齢を70歳以上にしていると、年金の受取期間中に死亡してしまうおそれもあるので、年金受取開始年齢を70歳以上としている人は少数派ですが、70歳以上に受け取ることで公的年金にさらに上乗せをしてゆとりのある生活をしたり、自分だけでなく子や孫など家族のライフイベントに備えることもできます。
このように各年齢における個人年金の利用目的は様々ありますので、自分がなぜ個人年金保険に加入しようとしているのか、個人年金をどのように使用する予定なのかを考えて、年金の受取開始年齢をいつにするのかを逆算すると良いと思います。
なお、個人年金保険の受取開始年齢は60歳、65歳など5歳刻みで設定ができるようになっているのが一般的ですが、商品によっては1歳刻みで受取開始年齢を設定できるものもあります。
そのような個人年金であれば、より自分のお金が必要な時期に合わせて年金を受け取ることができるので柔軟な設計が可能です。
- 個人年金保険の年金受取開始年齢は、個人年金をどのように使用するのかを考えてお金が必要になる時期を逆算して決める
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