個人年金保険に加入した人の加入理由と年齢によって変わる老後のお金
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個人年金保険の大きな役割は、公的年金だけではまかないきれない老後のお金の準備ですが、実際に加入している人たちはどのような理由で加入しているのでしょうか。
本記事では個人年金保険に加入した人達が、なぜ個人年金保険に加入したのかを見ていきたいと思います。
個人年金保険に加入した人の理由
生命保険文化センターが行ったアンケート調査によると、個人年金商品に加入している人の加入理由は以下のようになっています。
■個人年金保険に加入した人の理由
出典:生命保険文化センター
複数回答ありのアンケートですが、最も多いのは「老後の日常生活資金の準備」で71.8%です。
次に多いのが「老後のけがや病気のための準備」で32.2%、以降は「公的年金受給開始までのつなぎ費用」が22.7%、「老後のレジャー・娯楽費用」が16.9%、「老後の要介護状態になった時の準備」が13.9%と続きます。
若干の目的の違いはありますが、老後の生活資金や公的年金受給までのつなぎ資金、けがや病気、介護状態になった時の費用など老後にかかる支出に備えて準備をしているという点では同じですね。
- 老後に必要とするお金の使い道は生活費、病気への備え、レジャー費用など人によって様々
少ない理由としては、老後の住宅の住み替えや改築資金、相続対策、遺産として残すため、有料老人ホームの入居費用など、より具体的な使い道をイメージされている回答が多いようでした。
何となく老後の不安をかかえている人や、何に使うかわからないものの必要にはなるだろうから老後にお金を準備しておきたいという人の方が多いということなのでしょう。
40代、50代になるにつれて健康状態への不安が増す
- 40代、50代の人は個人年金を健康への不安やレジャーや娯楽のための費用として考える人が多い
個人年金への加入理由を年齢別に見た時には、年齢が高くなるにつれて「老後のけがや病気のための準備」や「老後のレジャー・娯楽費用」に備えたいという理由の人が増えてくるようです。
40代、50代になるにつれて健康状態への不安が増すことからけがや病気に備えたいと考える人が増えてくるのでしょう。
一方で老後のレジャーや娯楽費用にあてたい人が増えていくというのも面白いですね。老後の生活の不安をなくしたいという思いからお金の準備を始める人が多いですが、年齢を重ねるごとに充実した老後の生活を送りたいという思いに変わっていくのでしょうか。
老後のお金の準備がある程度うまくいくと、さらに豊かな老後を目指して、レジャーや娯楽が楽しめるだけのお金を用意しようと思うのでしょうね。
なお、病気やけがへの備えという意味では医療保険に加入する人が多いですが、病気やけがにならなかった場合でもお金が手元に残る個人年金保険で備えるという人も多く、老後の「お金」と「病気」のリスク両方に備えたいという人は個人年金保険を検討されるのが良いですね。
またすでに持病を持っている人でも個人年金保険は加入できることが多いので、「健康状態から医療保険や生命保険には加入できない」と諦めている人は特に、個人年金保険を検討されてみると良いと思います。
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