個人年金保険における「保険料建て」と「年金建て」の意味や違い
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月払い、半年払い、年払いなどの分割払いの個人年金保険の保険料の決め方として「保険料建て」と「年金建て」という2つの考え方があります。
- 保険料建て:毎月の保険料をベースに年金額を決める
- 年金建て :将来の年金額をベースに保険料を決める
保険料建ては「毎月いくらの保険料を積み立てるのか」を先に決めて、その保険料から支払われる年金額を算出する方法です。
一方、年金建ては「将来いくらの年金を受け取るか」を先に決めて、年金額をもとに必要な保険料額を算出する方法です。
保険料建てと年金建ては保険料の決め方の違いで、どちらが正解やお得ということはありません。
老後のお金を考える際に、「将来必要な年金がいくらか」から考える人もいれば「毎月○万円積み立てていこう」と考える人もいるように、個人年金保険の保険料の決め方にも考え方の違いがあります。しいて言うなら自分の考えと合っている年金に加入すると頭がすっきりするかもしれませんね。
「保険料建て」と「年金建て」の違い
- 保険料建ては年金額が半端な金額になる
- 年金建ては保険料が半端な金額になる
保険料建てと年金建ての個人年金保険の金額面での有利不利はありませんが違いはあります。
保険料建ての個人年金保険は毎月の保険料を先に決めてから、その保険料の範囲で支払うことができる年金額が算出されます。そのため年金額は半端な金額となります。
一方、年金建ての個人年金の場合、必要な年金額を決めてその年金額をベースに保険料を決めるので、毎月の保険料の金額が半端になります。
老後に必要なお金がいくらかを計算して、その金額を個人年金で埋めるという明確な目標がある人は、受け取ることのできる年金額が半端だとややこしいので、きりの良い金額になる年金建てが良いかもしれませんね。
逆に、「個人年金保険でさらにゆとりのある生活を目指したい!そのために毎月いくら積み立てる」という意識の方であれば、保険料建てとして毎月の保険料金額をきりの良い金額にした方が良いかもしれません。
上述した通り、金額的にはどちらが得ということはありませんので、自分がわかりやすい方の保険料の決め方をされると良いと思います。
一時払いの個人年金保険の保険料の決め方
保険料建て、年金建てで保険料の決め方を選べるのは分割払いの場合ですが、一時払い個人年金保険の場合は保険料建て、年金建ての選択ではなく、すでにコースで年金額や保険料の金額が決まっていて、その中から選択をすることが多くなっています。
保険料の金額と年金額を見れば、どちらかの金額がきりが良く、一方が半端な金額になっていますので、一応年金建て、保険料建ての区別をすることはできます。
あまり気にする人も多くないですが、先ほど述べた通り自分の考えとあった個人年金保険に加入したいのであれば、考えに応じてどちらか金額のきりが良い商品を選んで加入するというの一つ保険を選ぶポイントになるかもしれません。
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