個人年金と同じ「老後のために積立をする」ことができる商品
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個人年金保険は、老後のお金の準備をするために保険料を払い込んで、将来年金で受け取る積立貯金のようなものですが、同じような機能を持った金融商品は個人年金のほかにもあります。
老後のお金を準備したいということであれば個人年金でなければならないというわけでもないので、ぜひ他の商品も含めて検討をするようにしましょう。
個人年金の関連商品の種類
保険料を積立て将来年金で受け取る個人年金と似た商品には以下の商品があります。
■個人年金の関連商品の種類
分類 | 年金のタイプ | 提供・運営元 |
---|---|---|
個人年金保険 | ・有期年金・終身年金・確定年金・変額個人年金 | 保険会社 |
年金共済 | ・定期年金・終身年金・夫婦年金 | JA |
ねんきん共済 | ・確定年金・終身年金 | 全労済 |
財形年金貯蓄 | ・確定年金・保証期間付有期年金・終身年金 | 銀行 |
生命保険や自動車保険などと同じく、保険商品は保険会社以外にもJAや全労済などの共済でも提供しています。年金のタイプも名称こそ違いますが、有期年金や終身年金などの基本的な年金商品が揃っています。
保険と共済は基本的な考え方が異なり、保険は自分の保障のために保険料を支払いますが、共済は掛け金を拠出して会員となり、会員間の相互補助により保障がされます。とはいえ、お金を拠出することで将来年金が受け取れるという点は同じですので、老後のお金の準備に活用することがあります。
個人年金と共済年金は、運営元が異なるという違いはありますが、商品性はほとんど同じですので掛け金や予定利率の面を個人年金と比較して検討したいですね。
また、年金共済、ねんきん共済ともに税制適格タイプであれば、拠出した掛け金は個人年金保険料控除の対象となり節税効果があります。
銀行が提供している財形年金貯蓄も個人年金に近い商品性となっています。財形貯蓄は毎月決めた金額を給料から天引きして一般的な定期預金よりも有利な金利で運用ができる商品です。
財形貯蓄は貯めたお金の使用目的によっていくつか種類があり、財形年金貯蓄の他に住宅資金用の「財形住宅貯蓄」や使用目的の制限がない「一般財形貯蓄」があります。
財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄は合計で元本550万円までは利子に税金がかからない税制優遇制度があり、普通に貯金をするよりも有利にお金を貯めることができます。
正直、税制優遇自体の効果はそこまで大きくありませんが、給料から天引きされることで意識せずにお金をためることができますので、貯蓄をしやすいという意味ではおすすめの商品です。
解約をする場合にはこれまでの利息に対して課税がされることになりますが、元本割れするわけではないので急にお金が必要になった時も柔軟に対応することが可能です。
年金商品は商品ごとのサービス内容に大きな違いはありませんが、保険料の払込方法や年金の支払方法など自分にあったスタイルの商品を選んで、その中で予定利率などを比較して選ぶことが重要です。
ネット銀行の積立預金も活用する
- お金を積み立てていくならネット銀行の積立預金も一緒に検討する
年金商品ではありませんが、毎月決まった金額を積み立てて貯めていくという意味では銀行の積立預金も有効な選択肢の一つとなります。
積立預金は毎月決まった金額を積み立てていく預金で、銀行の代表口座(普通預金)から天引きされるので、知らず知らずのうちにためることができる預金です。
ネット銀行ではソニー銀行が提供していますので、金利を他の銀行より高く運用できるので、積立預金をするという場合にもネット銀行を活用するのがおすすめです。
積立預金には税制優遇があるわけではないので、確定拠出年金や個人年金の税制優遇制度を使い切っている人や現役時代に引き出す可能性のあるお金の場合は銀行の積立預金でお金を貯めるのも良いですね。
自分にあったお金の相談相手を見つける
老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。
住んでいる地域や年齢、家族構成から自分にあった相談相手を探すことができるので、簡単に無料相談ができます。