個人年金の受取開始年齢の繰り下げと返戻率増加の効果

公開日:2015年1月5日

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

公的年金には受給年齢を引き下げることで年金額を増やす「繰下げ受給」という制度がありますが、個人年金保険でも同様に年金受取開始年齢を繰り下げることができます。

年金受取開始年齢を繰り下げることで支給される金額が増加することになるので、支払った保険料に対する返戻率も向上します。個人年金保険の年金が当初の受取開始年齢ではまだ必要なさそうな人は、繰下げをすることで年金を増やしよりゆとりのある老後の生活を送ることができるようになります。


[スポンサーリンク]

個人年金の受取開始年齢の繰り下げ

  • 個人年金の繰下げ受給は10年を限度に年金受取開始を遅らせもらえる年金額を増やす方法

個人年金の受取開始年齢の繰下げは10年を限度として、受取開始年齢を遅くすることができます。当初の受取開始年齢が60歳であれば70歳まで、65歳であれば75歳まで繰り下げることができます。

5年単位で繰下げが可能になっているのが一般的ですが、商品によっては1年単位で繰下げをすることができるものもあります。


受取開始年齢の繰り下げによる返戻率の増加効果

  • 年金受取開始年齢を5年繰り下げると戻り率が約10%程度高くなる
  • 公的年金は受取年齢を5年遅らせると42%も受取年金額が増加する

受取開始年齢を繰り下げによって年金額、返戻率がどれだけアップするかは商品によって異なりますが、ある商品では5年繰り下げるごとに返戻率で10%程度も戻り率がアップします。

仮に払込保険料800万円、受取年金総額1,000万円で60歳受取開始の個人年金(戻り率125%)があった場合、年金受取を65歳にすると年金受取総額が1,080万円で返戻率135%、70歳まで繰り下げると年金受取総額を1,160万円として戻り率を145%まで高めることができる計算になります。

年金の受給開始年齢を繰り下げるということは、その分年金原資の運用を長くすることができるので、運用益も大きくなりその分受け取ることのできる年金額が増額することになります。

当然、繰り下げた期間については年金を受け取れず、年金受取開始が遅くなればなるほど、被保険者が死亡して年金が途中でストップしてしまう可能性も高まりますので、必ず繰り下げた方が良いというわけではありません。

それでもすぐに手元に年金が必要ないときには、年金をもらっても銀行口座に預けておくだけになってしまいますのでそれはもったいないです。そのような時には繰下げ返済を検討して、少しでも多くの年金を受け取れるようにするのが賢明ですね。

なお、上述した通り公的年金も繰下げ受給をすることができますが、5年繰り下げると42%も受給金額が増加することになりかなり効果が大きいです。

公的年金か個人年金どちらかを繰り下げ受給しようと考えている人は、まずは公的年金を繰り下げ受給するようにしましょう。


自分にあったお金の相談相手を見つける

老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。

住んでいる地域や年齢、家族構成から自分にあった相談相手を探すことができるので、簡単に無料相談ができます。

FPを探して無料相談

サブコンテンツ

このページの先頭へ