保険会社が保険料を貸してくれる自動振替貸付制度の意味やメリット
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個人年金保険の保険料を口座振替で行っている場合、口座に残高がないと保険料の払込が失敗します。保険料の払込ができなかった場合翌月末までに保険料を支払う必要があり、支払われない場合はさらにその翌月には契約がストップしてしまいます。
保険料の支払ができずに契約が失効となってしまうのは怖いですが、そのような時のために保険料の支払をしなかった契約者に保険会社がお金を貸してくれる自動振替貸付という制度があります。
自動振替貸付とは
- 解約返戻金の範囲で保険会社から契約者にお金を貸し付けて保険料の支払にあてる制度
自動振替貸付とは解約返戻金の範囲で保険会社から契約者にお金を貸し付け、保険料の支払にあてる制度です。
自動振替貸付制度があることにより、払込猶予期間に保険料の支払ができなくても保険契約が失効することなく保険料が支払われるので安心です。
自動振替貸付制度はこれまで支払った保険料をもとに保険会社へ保険料分の借金をすることですので、当然その分の保険料は保険会社へ返済する必要があります。
借金ですので返済するまでの期間で金利がつきます。大体予定利率+0.25%程度の金利がつきますので早めに返済をする必要があります。
なお、自動振替貸付は解約返戻金をもとに貸し付けがされますので、契約から間もなく解約返戻金が少ない場合は利用することができません。
自動振替貸付は、個人年金保険だけでなく解約返戻金がある生命保険全般に付加されているもので、特に拒否をしていなければ保険料の払込がストップしたタイミングで十分な解約返戻金があれば自動振替貸付制度が適用されます。
自動振替貸付制度のメリット
- 契約者:保険料の支払忘れがあった時に契約を継続することができる
- 保険会社:契約の失効による減少を少なくすることができる
自動振替貸付制度は契約者にとってうっかり保険料を支払うことができなくても、契約を失効せずに継続することができます。
料金支払を銀行口座からの引き落としにしていて、うっかり残高が足りずに支払が失敗したことがある人は意外に多いと思いますが、個人年金保険で引き落としが失敗すると長期間保険料を支払った個人年金が失効する可能性があります。そのリスクがあることを考えると自動振替貸付制度があると安心ですね。
契約者だけでなく保険会社にもメリットがあります。
保険会社は自動振替貸付を行うことで、契約を失効させずに継続してもらうことができるので、失効する契約を少なくすることができます。また、貸付をすることで多少の金利分の収入を得ることができます。
保険会社としては金利を得たいがために自動振替貸付を行っているわけではないと思いますが、すでに保険会社の手元にある解約返戻金をもとに貸付するので、ノーリスクで金利収入を得ることができるのは保険会社にとってはメリットといえますね。
積極的に活用する制度ではありませんが、非常時の対応として制度の存在や概要は理解しておくと良いですね。
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