公務員と民間の会社員の生涯収入の比較と人生設計
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老後に手元に残るお金は生涯で稼いだお金から使ったお金を差し引いたものですので、自分が生涯でいくら稼いだか気になる人は多いと思います。
一般的には2億円とも3億円ともいわれるサラリーマンの生涯年収はいくらなのか、また公務員の場合とも比較して見ていきましょう。
公務員の生涯年収
- 公務員の生涯年収は約2.1億円
人事院が調査している「国家公務員給与等実態調査の結果」によると、平成26年の公務員の平均給与は415,426円となっており、年収にすると約500万円です。
単純に平均年収を生涯平均年収と考えると、大卒で60歳まで働いた場合は38年間勤務することになるので、生涯給与は1.9億円になります。
退職金の平均額2,000万円をプラスすると2.1億円となり、公務員の平均生涯年収は2.1億円と考えることができます。
このようなデータは高額所得者が平均年収を釣り上げているので、実際に平均年収をもらっている人は少なくあまり意味のないデータになってしまいますが、参考程度に考えていただけたらと思います。
サラリーマンの生涯年収
一方で民間のサラリーマンの生涯年収は、独立行政法人 労働政策研究・研修機構」が行っているユースフル労働統計によると、以下のようになっています。
■会社員の生涯年収
最終学歴 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
中卒 | 1.7億円 | 1.1億円 |
高卒 | 1.9億円 | 1.3億円 |
高専・短大卒 | 2億円 | 1.6億円 |
大学・大学院卒 | 2.5億円 | 2億円 |
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計」
男性と女性の場合では男性の方が生涯収入は高くなり、学歴が高くなるほど生涯収入は多くなります。
この統計では学校を卒業後すぐに60歳までフルタイムで働き続けた人の収入を算出しています。そのため一旦職を離れてから再度就職した場合や一時期パートタイムなどで働いた場合はさらに収入が少なくなります。
民間の企業の場合、学歴だけでなく企業規模や業種、転職の有無などで生涯年収は大きく変わってきますので、全体の生涯年収はこれまた参考値です。
自分の生涯年収から人生設計をしてみる
算出の根拠や前提が上述した公務員の生涯収入とは異なりますので、単純に比較して民間の方が収入が高いとは言えませんが、男性であれば2億弱から2.5億円を生涯で稼ぎ出すことになります。
ただしこれはあくまで全体の生涯収入ですので、実際に自分の人生設計をする時には自身の生涯収入を算出しないといけません。
自分の生涯収入を計算する時には、年収の上がり方を推測して自分の年齢ごとの収入を計算して生涯年収を算出すると良いと思います。もちろん計算通りにいくことはほとんどないと思いますが、全体の生涯収入で考えるよりはずっとリアルな計算になります。
人生の大きな出費はマイホームの取得と教育費です。それぞれ理想を描き「こんな家に住みたい」「こんな教育を受けさせたい」と考える人は多いと思います。
理想から入るのも良いですが、生涯収入がある程度決まっている以上、自分の収入で無理のない範囲のマイホーム、教育にするというのも一つの考え方です。
自分は一生でこれくらいしか稼げないのかとむなしい気持ちになるかもしれませんが、限られたお金をどのように使うかを考えるには良い機会ですので、一度考えてみると良いと思います。
自分にあったお金の相談相手を見つける
老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。
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