長期海外留学をする30代の人が年金を増やす方法
語学留学やワーキングホリデーなど、社会人になってから退職して海外に長期留学をする人も増えていますが、その場合年金はどうなるでしょうか。
海外に1年以上住む場合、海外転出の届け出をする必要があり、海外転出をすると国民年金に加入する義務もなくなります。
海外に留学などをする場合、滞在期間が数年に及ぶことも珍しくありませんので海外転出する際に年金を増やすにはどうしたら良いのか見ていきましょう。
長期海外留学をする30代の人が年金を増やす方法
- 国民年金に任意加入して年金を増やす
上述した通り、海外転出をする人は国民年金に加入する義務がなくなります。保険料を納める必要がなくなるのですが、しばらく会社員として働いていた人にとってはこれまで支払った保険料が無駄になってしまうと不安になるかもしれません。
ただし海外に住んでいる期間は「合算対象期間」として老齢基礎年金を受給するための受給資格期間に計算してくれます。
海外に住んでいる期間も年金の受給資格期間に参入されるのは嬉しいですが、保険料を支払っていない期間はいわゆる「カラ期間」として将来の年金額は加算されません。
そのため、海外に住んでいる期間が長いともらえる年金が減ってしまい老後の生活が苦しくなる可能性が高くなります。
年金を減らさないようにするには国民年金に任意加入することです。
20歳以上65歳未満で海外に居住する日本人は国民年金に任意で加入することができます。
保険料を支払うことでカラ期間でなく保険料払込済期間となり受け取ることのできる年金が増えることになります。
海外に住んでいる人は保険料を支払うのは難しいですが、家族が代わりに支払ったり、日本国内に口座があればそこから引き落とすこともできます。
第1号被保険者が年金を増やすことのできる「付加年金」も利用することができます。
手続きはこれから海外に転居する人であれば住所地の市区町村の窓口、これまで一度も国内に居住していない人は全国の年金事務所で手続きをすることができます。
■国民年金の任意加入の手続きをする場所
人 | 場所 |
---|---|
これから海外に転居する人 | 住所地の市区町村窓口 |
海外に転居している人 | 最後の住所地の市区町村窓口 |
日本に居住したことがない人 | 全国の年金事務所 |
海外留学する人はその後の人生は様々で、一律にどうするのが良いとは言えませんが、老後のお金に備えておいた方が良いのは確かですので、国民年金の任意加入をして少しでも年金を増やすようにしておきたいですね。
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