正社員女性と派遣社員女性の年金の比較
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女性で働いている人は正社員だけでなく派遣社員として働いている人も多いと思いますが、派遣社員として働くのと正社員で働き続ける女性の場合年金はどのような違いがあるのでしょうか。
何となく正社員の方が年金が手厚いように感じますが、具体的に受取金額はどれくらい違いがあるのか見ていきたいと思います。
正社員女性と派遣社員女性の年金の比較
正社員女性は22歳から60歳まで厚生年金に加入して働き続けた人、派遣社員の女性は22歳から厚生年金に入ったり入らなかったりで働き、結局20年程度厚生年金に加入していた人とします。
平均標準報酬月額は正社員の人が38万円、派遣社員の女性が25万円程度として年金額を試算してみます。
■正社員女性が将来受け取ることのできる年金額
- 平均標準報酬月額:38万円
- 厚生年金加入期間:22歳から60歳の38年
- 年金額合計 :184.2万円
正社員として働いている人は報酬比例部分の年金額が106.9万円、国民年金から77.2万円が支払われ、合計184.2万円を受け取ることができます。
月額にすると15万円強となりますので、おひとりさまの老後であれば公的年金だけでも暮らしていけるレベルの年金額といえます。
新卒から60歳の定年まで働き続けた場合の金額ですので、結婚して出産したりすると金額は変わってきますが、働き続けることで基本的には男性の会社員と同じ水準の年金を受け取ることができます。
■派遣社員女性が将来受け取ることのできる年金額
- 平均標準報酬月額:25万円
- 厚生年金加入期間:22歳から60歳で合計20年
- 年金額合計 :115.0万円
一方、派遣社員の女性の年金を見てみます。
平均標準報酬月額25万円で合計20年間厚生年金に加入していたとすると、報酬比例部分の厚生年金は37.8万円で国民年金の77.2万円と合計すると受け取ることのできる年金額の合計は115万円となります。
月額にすると約9.5万円の収入となり、結婚をせずにおひとりさまで老後を迎えた場合、公的年金だけでは生活していくのはなかなか厳しい状況になります。
ただでさえ現役時代の収入が正社員よりも少ない派遣社員ですので、老後に向けてお金を貯めていくのも厳しいです。老後のことを考えると無駄な支出は控えて少しでも多くのお金を貯めていくようにしたいですね。
20代、30代だと正社員と派遣社員の人の経済的な差はあまりないように感じますが、40代、50代とその差は大きくなっていき、60代の年金生活になるとかなりの金額の差がついてしまいます。
公務員や大企業の正社員と結婚できれば良いかもしれませんが、必ず結婚できるとも限りませんので、最悪一人で老後を迎えた場合でも大丈夫なようにしておく必要があります。
派遣社員で働き続けている人は、場合によっては60歳以降も働き続けないといけないかもしれませんので、老後のお金への準備はしっかりしておくようにしておきたいですね。
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