会社員女性と専業主婦女性の年金の比較
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働き方や家族構成などで公的年金がどう変わるのかを見ていきたいと思います。
ここでは会社員と専業主婦の年金を比較していきたいと思います。
最近では女性の社会進出が進み、共働きをしている人は多いと思いますが、会社員女性と専業主婦の女性では公的年金はどれくらいの金額の違いがあるでしょうか。
会社員女性と専業主婦女性の年金の比較
- 会社員女性の年金:178.6万円
- 専業主婦女性の年金:77.2万円
会社員の人は厚生年金に加入しているので、収入や生まれた年によって年金額が異なります。仮に平均標準報酬月額36万円で現在50歳の人が受け取る年金額を計算してみましょう。
厚生年金に加入している人がもらえる年金は老齢基礎年金と報酬に比例する老齢厚生年金です。基礎部分は定額で772,800円です。報酬比例部分については平均報酬月額36万円の場合、1,013,394円となり、合計すると1,786,194円です。
会社員の女性は65歳になると178.6万円の年金を毎年受け取ることになります。
仮に同じ収入の会社員の夫がいた場合は、家計の収入は約357万円となります。月に約30万円程度の収入になりますので、ややゆとりのある生活を送ることができそうですね。
一方、夫が会社員で専業主婦の女性は第3号被保険者となり、保険料負担の必要はありませんが、65歳になって受け取ることのできる年金は国民年金からの772,800円になります。
会社員の夫の収入が平均標準報酬月額36万円だとすると年金額は178.6万円の年金を受け取ることができるので、家計の収入は255.8万円となります。月にすると約21万円の収入となりますので、贅沢はできませんが老後の生活をしていくことができます。
会社員女性と専業主婦女性の家計収入の差は年間100万円
会社員女性と専業主婦女性の家計収入の差は年間で101.2万円になります。
月にすると約8万円収入が異なりますので、この差は結構大きなものですね。
今回の比較では夫の収入は同じと仮定していますので、夫の収入が同じでも妻が働くか専業主婦になるのかで老後の収入に大きな違いが出てくることがわかります。
老後だけでなく、現役時代の収入を考えると専業主婦は収入が0ですので、会社員夫婦の収入は妻が専業主婦の夫婦の倍あることになります。
家計の収入が2倍多くあると、現役時代にゆとりのある暮らしをすることができますし、同じ支出で暮らしていたとすると、老後を迎える際の保有資産には大きな違いが出ることになります。
当たり前ではありますが、経済的な面で比較すると会社員夫婦が大きく有利になります。会社員として働くか、専業主婦になるのかは経済的な理由だけで決めることはできませんが、経済的には大きな違いがあることを理解した上で選択をする必要もありますね。
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