非課税で運用するなら401kやNISAを活用して節税メリットを最大化
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運用をする上で税制優遇があるかはとても重要ですので、誰もができれば非課税で運用をしたいと考えていると思います。
非課税で運用したいという人にとって心強い味方になるのは、税制メリットの大きなNISA(ニーサ)や401kといった商品です。
ここでは非課税で運用をする効果や節税メリットの大きさについて見ていきたいと思います。
非課税で運用をする効果
運用益が非課税になると、長期的に見るとかなり効率的に運用を行うことができるようになります。
運用益にかかる税金は金融商品によって異なりますが、株式投資の場合は運用益に対して一律20%の税金がかかります。
そのため株で運用益が100万円出ている人の場合、普通に課税がされると手元に残る利益は80万円ですが、非課税で運用ができれば100万円が手元に残ることになります。
1年だけでも20%違うと大きな違いになりますが、長期間投資をしていると利益は翌年の元本になりさらに利益を生む「複利」によって運用されますので、運用期間が長くなればなるほど運用結果は大きな差になってきます。
仮に毎年50万円を積み立てて、年利5%で運用をした時に20%課税される場合と非課税の場合、各運用期間における資産額は以下の通りです。
■20%課税と非課税の場合の運用期間ごとの資産額の差
運用期間 | 20%課税 | 非課税 | 差額 |
---|---|---|---|
5年 | 279.3万円 | 287.0万円 | 7.7万円 |
10年 | 621.4万円 | 656.4万円 | 34.9万円 |
15年 | 1037.7万円 | 1127.9万円 | 90.1万円 |
20年 | 1544.2万円 | 1729.6万円 | 185.3万円 |
30年 | 2910.1万円 | 3477.7万円 | 567.5万円 |
非課税で運用するなら401kとNISAを活用
- 401k(確定拠出年金)
- NISA(少額投資非課税制度)
非課税で運用できる商品には401kとNISAがあります。
401kは老後資金の準備に特化した運用商品
401kは確定拠出年金のことで、自分で運用の指示を行う年金制度です。勤務先の企業が加入している場合は企業が退職金代わりに401kに拠出をしてくれていて、勤務先の拠出分に上乗せして拠出をする「マッチング拠出」をすることもできます。
自営業の人や勤務先の企業が401kに加入していない場合は個人型の401kに加入することもできるので、ほとんどの人が401kに加入することができます。
401kは拠出したお金が全額所得控除され、運用によって出た利益は非課税、60歳以降にお金を受け取る際にも年金で受け取る場合は公的年金等控除、一時金で受け取る場合は退職所得控除を受けることができるので、拠出時、運用時、受取時のすべてのタイミングで税制優遇を受けることができる大変有利な商品です。
NISAはコツコツと積み立てて途中で使うこともできる
また、NISAは少額投資非課税制度のことで、年間100万円の出資分は運用益が非課税になる税制優遇制度です。主に証券会社などでNISA口座を開設することができ、株式投資、投資信託などの運用益が非課税になります。
年間100万円の枠(上限)がありますが、非課税になる利益には制限がありませんし、毎年100万円の枠がありますので、少額の投資をする人にとってはまず活用したい制度です。
どちらも投資から出た利益が非課税になるので、普通に運用をするよりもかなり有利に運用をすることができます。
なお、投資するお金が潤沢にある場合にNISAと401kのどちらに投資しようか悩むこともあると思いますが、結論から言うと基本的にはNISAに投資をしてNISAの枠がいっぱいになったら401kに投資をすると良いと思います。
401kで積み立てをしていると、原則途中解約ができないので、401kに拠出したお金は老後専用のお金になります。一方でNISA口座のお金は自由に入出金可能です。
人生何があるかわかりませんので、何かあった時に自由に入出金できるのは大きなメリットです。ですので、NISAの投資可能枠の100万円まではNISAに投資をして、NISAでの投資可能枠を超えた金額分を401kのマッチング拠出を行うようにしましょう。
401kは拠出したお金が所得控除されるというNISAにはない税制優遇がありますので、節税メリットを最大限受けたいという人は最初から401kに投資するのも良いと思いますので、自分のニーズと相談をして決めるようにすると良いですね。
NISAの詳細や活用方法については別サイトで紹介していますので、そちらも参考にしていただければと思います。
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