日本の金融資産別の家計資産の保有状況は預貯金が54%で最多

公開日:2015年2月1日

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日本人は貯金好きと言われていますが、個人が投資をせずに貯金ばかりしていると個人の資産があまり増えませんし、企業へお金も回らないので、政府や証券会社などでは「貯蓄から投資へ」をスローガンにして投資を積極的に行うように促しています。

「貯蓄から投資へ」が叫ばれて久しいですが、実際に日本人の保有している資産が増えていたり、預貯金以外の資産の保有割合は増えているのでしょうか。ここでは家計における金融資産別の保有状況を見ていきましょう。


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日本人の預貯金の保有比率は54%

  • 平均資産保有金額は1,182万円
  • 平均資産保有金額はここ10年横ばい傾向
  • 預貯金の保有比率は54.1%
  • 保険の保有比率は25.7%
  • 有価証券の保有比率は16.8%

金融広報中央委員会という政府機関が調査した2人以上世帯の保有資産額の平均と金融資産別の保有額を見てみると、2014年の平均保有金融資産額は1,182万円となっています。

■2人以上世帯の金融資産別保有資産平均額の推移
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出典:金融広報中央委員会

また金融資産別に見ると、預貯金が最も多く640万円で全体の54.1%を占めており、保険が304万円で25.7%、有価証券が199万円で16.8%となっています。

ここ10年間では平均資産額全体も各金融資産の保有額や割合に大きな変化はありません。

2013年から2014年はアベノミクス相場と呼ばれ株式市場は大きく盛り上がりましたが、全体の保有額は変わっていません。このことから、投資家のすそ野が広がったというよりもこれまでも売買を行っていた一部の人が取引をして得をしていたという状況が想像されます。

預貯金が最も多いのはイメージ通りですが、保険も全世帯の平均で30%近くを占めているのでかなりの金額を保有していることがわかり個人的には意外でした。日本人の貯蓄好き、保険好きのイメージ通りの金融資産の保有状況ですね。


このまま預貯金が多い保有状況で良いのか?

この結果は全年齢の結果が含まれていますので、現役の人もいれば老後の生活に入っている人もいます。元本保証のある預貯金や比較的安全性の高い保険商品の保有割合が高いというのは全体としてみるとかなり安全に運用をしていることがわかります。

老後の人であればなくしてはいけない生活費なので安全に運用するのは良いと思いますが、現役世代の人で貯蓄しているだけでは老後のお金を貯めることのできない人であれば、ある程度リスクを取ってでも運用をしていかないといけないので、株や投資信託など有価証券の保有割合を高める必要があるかもしれません。

貯蓄から投資へと言われて久しいですが、日本人の貯蓄好きの傾向はあまり変化がないのかもしれません。

投資には好き嫌いもあると思いますが、自分に必要なリターンや許容できるリスクから投資する商品を選択するというアプローチも必要かもしれませんね。


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