確定拠出年金(401k)における分散投資の意味と必要性
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401kを運用する際に覚えておきたいこととして「リスク」と「リターン」の意味や関係を別の記事で紹介しましたが、その他に重要な考え方として「分散投資」という投資の手法があります。
分散投資は401kに限らず投資や運用の基本ともいえる考え方ですので、ぜひ押さえておきたいですね。
分散投資と意味と必要性
- 分散投資とは複数の資産で運用をすること
- 分散することでリスクが小さくなる
分散投資とは、資産運用を1つの資産だけではなく複数の資産で運用することをいいます。反対に運用資金で1つの商品だけを購入することを「集中投資」といいます。
1つの商品に集中的に投資していると、その商品が値上がりした時には大きな利益を上げることができますが、反面値下がりをしてしまうと大きな損失が発生する可能性があります。
投資をした商品が値上がりするか値下がりするかはわかりません。そのため複数の資産を保有していると、ある商品が値下がりしたとしても別の商品が値上がりをして、結果的に資産全体では利益を出したり損失を小さくすることができます。
分散投資には、「商品種類の分散」と「個別銘柄の分散」があります。
商品種類の分散とは、定期預金などリスクの低い元本保証商品の商品と、国内株式などリスクが高い分大きな収益を狙うことのできる商品を組み合わせて投資することです。
個別銘柄の分散は、国内株式の中でも購入する銘柄を分散することで、例えば株式投資で言えば輸出関連のトヨタと内需株のイオンを別々に投資することです。
どちらかの手法を選ぶというわけではなく、組み合わせて分散することでよりリスクを小さくすることができます。
401kで分散投資をする方法
- 今後購入する商品を分散させる
- 購入済みの管理資産を分散させる
401kで分散投資をするには、購入する資産を1つに集中させずいくつかの資産を購入することです。
最もシンプルなのは、今後毎月の掛金で購入する商品の配分指定を変更して複数の商品を購入するようにすることです。401kは毎月の掛金のうち割合を指定して購入する資産を指定することができます。
商品Aを40%、商品Bを30%、商品Cを20%、商品Dを10%という風に、掛金を各商品に振り分けて投資する割合を決めることができます。
ただし運用期間が長い場合、購入済みの管理資産の残高が大きくなり、管理資産が1つの資産で構成されていると、その1つの資産の値動きによって資産全体の損益に大きな影響が出てしまいます。
そのため購入済みの資産残高が多い場合は、管理資産を売却して他の資産を購入して預け替える「スイッチング」をする必要があります。
配分指定、スイッチングの手続き方法等は別の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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