401kで将来受け取ることのできる年金額の試算と受取金額を増やす方法
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確定拠出年金はその名の通り、確定しているのは「拠出」つまり掛金で、将来いくら年金を受け取ることができるかは運用の結果によって異なりますので、いくら年金を受け取ることができるのかは運用時点ではわかりません。
そうは言っても老後の生活設計をする上で401kでどれくらいの年金を準備できるかは重要で、どれくらいの利回りが必要になるのかも関係してきますので、ここでは401kで将来受け取ることのできる年金額を試算してみたいと思います。
401kで受け取ることのできる年金額の試算
- 毎月の掛金 :2万円
- 拠出期間 :20年
- 運用利回り :3%
- 年金受取期間:20年
- 年金受取開始時点の管理資産額:655.8万円
- 受け取るこのできる年金額:43.2万円
毎月2万円の掛金を拠出した人が20年間拠出を続けて3%の利回りで運用をした場合、年金受取開始時点の管理資産額は655.8万円となります。
単純に積み立てた金額は480万円ですので、運用によって約175万円が増えたことになります。
401kは運用益が非課税になるため普通に株や投資信託を購入して運用した場合と比べると税制メリットがあります。
401kでなく株、投資信託で運用をした場合、利益に対して20%の譲渡益税が課税されますので、上記の場合単純計算で利回りは2.4%まで落ちることになり、その利回りで運用した場合の年金原資額は615万円となりますので約40万円の差が出ることになります。
401kの税制メリットがいかに大きいかがわかりますね。
また、655.8万円の年金原資を年金で20年間受け取り、年金受取期間中も3%で運用したとすると、毎年の年金額は43.2万円となります。
月額にすると3.6万円となりますので、それだけでは老後の生活費とすることはできませんが、公的年金だけでは足りない生活費の足しにすることはできそうですね。
老後に必要な金額は、老後にかかる生活費から公的年金を差し引いて計算することができますので、老後に必要な金額を準備するための掛金や運用利回りを計算して拠出する掛金や取るべきリスクを考えていきましょう。
掛金や運用利回りを計算するのには金融電卓が便利です。
401kで年金額を増やす方法
- 年金受取開始時期を遅らせることで、遅らせた分運用をすることができ、運用がうまくいけば受け取ることのできる年金が増える
401kで掛金や利回りを変更せずに年金額を増やす方法もあります。それは年金受取開始を遅らせることです。
確定拠出年金は60歳から受け取ることができますが、任意で年金受取の開始を70歳まで遅らせることができます。年金受取を遅らせることでその間運用をして資産を増やすことができ、運用がうまくいけば受取年金額を増やすことができます。
上述した655.8万円を受け取れる人が受取開始年齢を60歳から70歳まで遅らせて、その間に利回り3%で運用をした場合、70歳の時には年金原資は880.2万円まで増やすことができます。
そうすると年金額では58.8万円、月額4.9万円まで受取金額を増額することができます。
70歳から20年年金を受け取るには、90歳まで生きないとすべての年金を受け取ることはできません。
長生きできるかは考えないといけませんが、不安な場合は一時金でも受け取ることができますので検討するようにしましょう。
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老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。
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