ニュースでよく聞くメジャーリーグの年金制度と受給資格を持つ日本人選手

公開日:2015年2月7日

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老後の「年金」というと公的年金のほかに企業年金があります。

企業年金は勤務先の企業によって異なり、大企業の方が手厚いのが一般的ですが、中でもニュースでたまにメジャーリーガーの年金制度はすごいという話を聞いたことがある人もいると思います。

アメリカのプロ野球リーグであるメジャーリーグの年金制度はどれだけすごいのか見てみましょう。


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メジャーリーガーの年金制度

  • 支給年金額は2,000万円
  • 支給開始年齢は60歳で死亡するまで受け取れる(終身保険)
  • メジャー登録期間が10年以上あると満額受給できる
  • 5年以上あると受給資格を得ることができる
  • マイナーリーグ登録期間は受給資格を得ることができない
  • 選手は掛け金の負担をすることのない無拠出型年金

メジャーリーグの年金制度は年金額が2,000万円と桁違いになっていて、60歳以降死ぬまで受け取ることのできる終身年金になっています。

年間2,000万円の収入が老後ももらえるのであれば、現役時代に貯金を全くしなくても問題のない金額といえますね。

ただし年金を受給できるのはメジャーの登録期間が5年以上ある選手に限られ、5年で満額の50%、6年で満額の60&、7年で70%と10%ずつ増えていき10年間で満額の2,000万円を受給することができます。

一般企業の感覚では10年というと短く感じますが、受給資格期間は「メジャーリーグ」での選手登録期間のみで、マイナーリーグに登録されている間は受給資格期間に含まれません。またマイナーリーグには年金制度はありませんので、アメリカの野球選手はメジャーで長期間活躍した選手しか年金を受け取れないことになります。

ただでさえメジャー登録されるのが難しい世界最高峰のリーグで、10年間も活躍しないといけないので、大変に狭き門であることがわかります。特にマイナー選手には年金制度もないというところがアメリカンドリームの象徴のメジャーリーグらしいですね。

なお、日本人で10年以上メジャー登録がある選手は2015年時点で野茂、イチロー、松井、大家しかいません。レジェンドクラスしか年金を満額受け取れないのでメジャーリーグの年金制度の厳しさを表しています。

「できるものに手厚く」というメジャーの考え方はわかりますが、年金受給資格のある選手は一生仕事に困らないくらいの実績がある選手ですので、年金が本当に必要なのはもっと下のクラスの選手に感じます。。マイナーの選手にも多少の年金制度があった方が制度全体のバランスは良いように思えますが、これは日本人的な考え方なのでしょうね。


日本のプロ野球選手の年金制度

  • 支給年金額は120万円
  • 受給資格期間は10年
  • 1軍、2軍に限らず球団に所属した期間が受給資格期間となる
  • 受給開始年齢は55歳から
  • 掛金は労使折半で負担

一方で日本のプロ野球選手の年金制度は1軍、2軍に関わらず球団に所属した期間によって支給額が決まり、10年間で受給資格を得ることができます。受給資格がある選手は55歳から年間120万円の年金を受け取ることができます。

選手寿命の短いスポーツ選手であることを考えると10年間選手として活躍することもかなり厳しいものであり、日本の一般企業の企業年金と比較しても決して手厚い年金制度とは言えないでしょう。

メジャーリーグと比べると一気に庶民的な金額になっていますが、2軍に所属している選手でも受給資格を得ることができるので薄く広く支給をしている年金制度といえます。

逆に言うと弱者にも手厚い日本プロ野球の年金制度だと一流選手にとっては厳しいものであり、活躍すればものすごく手厚い年金制度があるメジャーリーグの方が魅力的に映るのかもしれません。

メジャー挑戦を考える超一流のプロ野球選手が年金制度によって所属球団を決めるということはないと思いますが、日本のプロ野球の年金制度がどうあるべきかは難しいところですね。


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