定年後に生命保険に加入してはいけないと言われる理由

公開日:2015年1月10日

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生命保険は保険会社の言いなりで自分に合わない保険に加入していたりするので、各メディアやネット上では生命保険に加入してはいけないという専門家の人もいます。

特に定年後に生命保険に加入してはいけないと言われることは多いので、その理由を見ていきたいと思います。


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定年後に生命保険に加入してはいけないと言われる理由

  • 定年後は死亡保険金が必要ないことがほとんど
  • 貯蓄をしようにも返戻率が低い

生命保険が担うのは死亡保障ですので、加入するかどうかは死亡保障が必要かどうかという観点で検討する必要があります。

まずそもそも定年後だと給料をもらっていないので、死亡してもなくなる収入は年金収入くらいです。そのため必要となる収入の保障は現役時代とは比べ物にならないくらい少なくなります。

また年金収入は老後の夫婦の生活費としている人がほとんどですので、夫婦の一方が死亡した場合は生活費も減ることになるので、残された妻(夫)に必要となる保障はかなり少なく、場合によっては自分の年金だけでまかなうことができる場合もあります。

その他に必要となるお金には住宅費用や教育資金がありますが、住宅ローンは完済している人がほとんどだと思いますし、仮に完済していなくても団体信用生命保険に加入しているので死亡時にはローン残高はすべてなくなります。

教育資金についても定年後の年齢であれば子供が独立していることがほとんどだと思いますので教育費はほとんど必要ないと言えるでしょう。

このように見ていくと、相続、事業承継などが必要でない人であれば、定年後は死亡保障はほとんど必要ないことがわかります。

また保険の貯蓄機能を活用しようと勧誘をする営業マンもいますが、終身保険の解約返戻金など保険を使って貯蓄しようとしても、解約返戻金や年金を受け取るまでの期間が短いので返戻率は高くならず運用的なうまみもほとんどありません。

個人年金や貯蓄性の高い生命保険を使って、お金が増えるのは保険会社が預かったお金を運用しているからです。運用は期間があって効果が大きくなります。

定年後に保険に加入しても、現役時代から加入して30年近い運用期間で年金を受け取る保険の返戻率の水準を得ることはできません。


定年後の保険加入は特に慎重に検討をする

このように保障の必要性も低く、収益性のメリットもほとんどないことから、定年後に生命保険に加入するのは意味がなく、保険料を考えると加入してはいけないと言われているのですね。

人によって事情は異なるでしょうが、高齢になってからの生命保険への加入は保険会社の人の言うことを鵜呑みにせず中立的なFPなどの専門家に相談をして慎重に検討するようにしましょう。

  • 定年後の生命保険は死亡保障の必要がなく、収益性も低いので加入してはいけない


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