国民年金と厚生年金の違いは加入する人と年金額

公開日:2014年10月17日

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公的年金には国民年金、厚生年金、共済年金の3つの年金制度があります。

公務員が加入する共済年金を除くと、ほとんどの人は国民年金と厚生年金に加入していることになりまう。国民年金と厚生年金はよく名前を聞くことがあるけど、その違いを理解していない人は多いものです。

そこで本記事では国民年金と厚生年金の違いをまとめました。


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国民年金と厚生年金の最大の違いは加入する人と支給される年金

  • 国民年金と厚生年金は加入する人と支給される年金が最大の違い

国民年金と厚生年金の最大の違いは加入する人と支給される年金です。

国民年金は日本国内に住む20歳から60歳の人すべてが加入する年金です。

一方で厚生年金は厚生年金に加入している企業に勤務している会社員の人が加入する保険で、保険料を支払うことで国民年金に上乗せして年金が支給されます。

■国民年金と厚生年金の加入者の違い

  • 国民年金:日本に住む20歳から60歳の人すべて
  • 厚生年金:厚生年金に加入する会社に勤める会社員

日本の年金は3階建てと言われますが、1階部分の誰もが加入する年金が国民年金、会社員が加入する2階建て部分が厚生年金です。

また、厚生年金は国民年金に上乗せする年金制度ですので、厚生年金に加入している人は国民年金のみに加入している人と比べると、支給される年金額が多くなっています。

厚生年金の保険料は収入によって異なるので、具体的にいくら違うとは言えませんが、国民年金を満額支払った人と標準的な報酬で厚生年金に加入していた人の年金額は以下になります。

■国民年金と厚生年金の受け取れる年金額

加入年金 月額 年額
国民年金(単身) 64,400円 772,800円
国民年金(夫婦) 128,800円 1,545,600円
厚生年金(夫婦) 228,591円 2,743,092円

厚生年金に加入している会社員の夫と専業主婦の妻の夫婦と、国民年金に加入している自営業の夫と専業主婦の夫婦の年金額は倍近く異なります。

これだけ年金額が異なると、老後資金の準備についての考え方はだいぶ変わってきます。


国民年金と厚生年金の保険料の違い

  • 国民年金と厚生年金は保険料の考え方、負担割合、支払方法が異なる

国民年金のみに加入している人と厚生年金に加入している人では保険料の支払い方法や負担割合も異なります。

国民年金の保険料は年によって変わることもありますが、職業や収入に関わらず一律同じです。

しかし、厚生年金は収入によって保険料が変わり収入が高い人ほど保険料を多く支払うことになります。もちろん年金も多く受け取れるので保険料が高くなることは損ではありません。

一律の保険料の国民年金と比べて、収入に応じて保険料が変わる厚生年金という意味で、保険料の考え方に違いがあります。

また、保険料の全額を負担する必要のある国民年金と比べて、厚生年金に加入している人は保険料の半額を勤務先の会社が負担してくれます。

さらに国民年金のみに加入している自営業の人は自分で保険料を支払う必要がありますが、厚生年金は会社が給料から天引きして保険料の納付をしてくれる点も異なります。

どちらが良いかは人によって色々な考え方はありますが、全般的に厚生年金の方が手厚い制度になっています。

■国民年金と厚生年金の保険料の違い

国民年金 厚生年金
保険料の金額 一律同じ 収入によって異なる
保険料の負担 全額自己負担 会社が半額負担
保険料の支払 自分 会社が給料から天引き

言い換えると、会社員の人の年金が手厚く、自営業者の人の年金は薄くなっています。

年金によって職業を変える必要はありませんが、会社員から脱サラして自営業をしたいと考えている人などは、「こんなはずではなかった」ということがないように、きちんと国民年金と厚生年金の違いを認識しておく必要はあります。


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