企業年金の受給漏れが多い理由と厚生年金基金に短期間加入していた人の扱い

公開日:2014年11月5日

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

公的年金とは別に企業が用意している年金制度を企業年金といいますが、自分が勤めている企業の企業年金がどういう制度かを理解している人は意外に少ないものです。

企業年金は大企業であれば公的年金並みに手厚いので、老後のお金を考える際にはまず公的年金とともに自分の企業年金を確認する必要があります。


[スポンサーリンク]

企業年金は忘れる人が多いので確認が必要

  • 企業年金の請求は厚生年金とは別に請求しないといけない

厚生年金基金の請求は、老齢厚生年金の請求とは別でしないといけないので、老齢厚生年金の請求ですべての年金の請求が完了したと思ってしまったり、厚生年金基金に加入している自覚がなく請求をしないと厚生年金基金分の年金を受け取ることができません。

そのため意外に請求漏れが多く発生しており、せっかくの老後のお金の上乗せを受けられていない人がいます。

厚生年金基金の掛け金も会社から従業員に支払われるお給料と同じようなものですので、積み立てていたお金をすべて放棄してしまうのと同じことになり、大変もったいないです。

年金請求時には、自分が加入している年金については勤め先に確認をするなど、万が一にも請求漏れがないように確認が必要です。

また老後のお金の準備を考える上でも重要な情報なので、現役世代の時にしっかり自分の会社の企業年金制度がどのようになっているかは理解しておく必要もありますね。


短期の場合は特に注意する

また、定年退職ではなく、60歳より前に短期間だけ厚生年金基金のある企業に勤めていた人の場合は特に注意する必要があります。

厚生年金基金は1か月以上の加入期間があれば、公的年金の受給権のない人でも、働いている人でも受け取ることができるので、年金は自分には関係ないと思った方も確認をしてみると厚生年金基金の受給権があったということも少なくありません。

■厚生年金基金を受け取ることができる人

  • 1か月以上の厚生年金基金加入期間がある
  • 公的年金の加入期間25年以内でも受け取れる
  • 遺族年金、障害年金を受給している人でも受け取れる
  • 60歳以上で働いている人でも受け取れる

1年くらいの加入期間だと年金額としては多くありませんが、もらえるものはもらっておいて損はないです。

公的年金の加入期間が短い方の場合は、公的年金の支給額も少なく、老後も働いたり自分でお金を用意する必要がありますので、少しでも足しにすることで老後の生活が楽になります。

厚生年金基金は10年以上勤務をした人には加入していた厚生年金基金から、勤続が10年未満の場合には企業年金連合会から支給がされますので、自分が該当する機関に確認をすると良いでしょう。

勤務されていた会社や、企業年金連合会の「企業年金記録確認サービス」でも年金の加入記録を確認することができますので、心当たりのある方はぜひ確認しておきましょう。


自分にあったお金の相談相手を見つける

老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。

住んでいる地域や年齢、家族構成から自分にあった相談相手を探すことができるので、簡単に無料相談ができます。

FPを探して無料相談

サブコンテンツ

このページの先頭へ